犬は暑さで食欲を失ってしまい、夏バテしてしまうことが少なくありません。この記事では、犬が食欲を失ったときにしてあげたい工夫やNG行為を詳しく紹介します。
犬が暑さで食欲を失った際にできる工夫
犬の食欲が暑さで落ちてしまうことはめずらしくありませんが、よくあることだからといって放っておいていいわけではありません。
暑さで食欲を失ってしまった犬のためにできる食事の工夫を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.食欲を刺激する食材を与える
犬が暑さで食欲を失っているときは、食欲を刺激して増進するような食事を用意してあげるように心がけましょう。
犬は味覚よりも嗅覚が優れているため、食欲も嗅覚によって刺激されます。そのため、犬の食欲をアップさせたいなら、普段与えている食事に「においが強い食材」を加えるのがおすすめです。
具体的には、納豆やチーズ、かつお節などの食材で、これらを少量ドッグフードに乗せたり混ぜたりして食欲を刺激しましょう。
また、飼い主さんの食事を作るときなどに出た肉や野菜を加熱したときの煮汁などを、スープとして食事にかけてあげるのも効果的です。
その他にも、さつまいもやバナナなど甘味がある食材が好きな犬も多いので、それらをプラスするのもいいと思います。これらはカロリーが高いので、少量でもエネルギー補給に役立ちます。食欲が落ちて食事量が十分でないときにも、活躍してくれる食材です。
2.消化がよい食材を与える
犬の食欲が暑さで落ちているとき、胃腸の働きが低下していることもあります。そのため、消化しやすく胃腸への負担が少ない食事を与えてあげるのもいいでしょう。
特に意識したいのが、食事の水分量です。ドライフードよりもウェットフードの方が香りが強いだけでなく、口当たりがよく消化しやすいという特徴があります。そのため、夏の食欲低下が見られる時期だけはウェットフードを取り入れるというのもひとつの方法です。
普段食べさせているドライフードをそのまま与えたい場合は、ぬるま湯やスープなどでふやかしてあげるといいでしょう。少しあたたかいものでふやかすことでにおいも強くなりやすいので、意識してみてください。
3.少量ずつ食べさせる
犬の食欲が落ちているとき、無理にたくさん食べさせようとしても食べないと思いますし、それが犬の心身への負担になることもあります。
そのようなときは、1日の食事回数を増やして、少量ずつ与えるようにしてください。
夏バテしているときには、前述したとおり胃腸が弱っていて消化能力が落ちていることもあります。一度に大量の食事を取ることでさらに胃腸に負荷がかかって、腹痛や吐き気を感じていることもあるようです。
そのため、犬の食欲が落ちているときは、犬が無理なく食べられるように1回の食事量を減らして、こまめに与えるようにしましょう。
4.涼しい場所で遊んで体力を使う
犬が夏に食欲を失うのは、暑さによって体がだるくなり、運動量が減ることも影響しています。
汗腺の少ない犬は汗をかけず、体に熱がこもりやすいため、夏バテしやすいと考えられます。
運動不足になると必要とするエネルギー量が減少し、消化機能も低下してしまいます。そのため、犬の食欲が増すように、室内では涼しく快適な環境を用意して、散歩も欠かさずにおこなうようにしてください。
犬に食欲がないときのNG行為
犬の食欲が暑さで低下したとき、食欲が増すような食材やカロリーの高い食材、口当たりの良い食材を与えることは大切です。動物は食べなければ体力や免疫力が落ちて、体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
ただし、犬が食べるからといって、おやつや人間の食べ物ばかりを与えないように、注意しなければなりません。
そのようなものばかりを与えていると、普段の食事をますます食べなくなってしまうこともありますし、長期に及ぶと栄養バランスが崩れてしまうこともあります。
また、犬が夏バテをしているからといって、散歩や運動をさせないのはNGです。そのような対応は、さらに食欲の低下や夏バテを悪化させてしまうでしょう。
まとめ
今回は、犬が暑さで食欲を失ってしまった際にできる工夫について解説しました。
犬は暑さによって食欲や元気を失ってしまうことが多くあります。そのようなときに放っておくと、さらに事態は悪化してしまう可能性が高いでしょう。
犬が暑さで食欲を失ってしまったときは、犬が食べやすく消化しやすい食事を考えて、食事回数や与え方も工夫してみてください。
また、きちんとお腹が空くように、運動や遊びを上手に取り入れましょう。
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