愛猫には世界がどう見えている?『猫の視界』にまつわる5つの豆知識

2024-10-07 16:00

普段愛猫は、その大きな目でどのように周りの世界を見ているのでしょうか。この記事では猫の視界に関してのさまざまな情報をお伝えします。

猫の眼のしくみ

猫の眼1

猫の眼球は人間と同じく前方に配置されているため、視界の一部が重なることで立体視が可能とされています。ただし、その視力は人間ほど鋭くはありません。

猫は遠くのものを見るのは得意ですが、近くのものをはっきりと見ることが難しいため、距離感を嗅覚や触覚などを使って補っています。

また、猫の目には「タペタム層」と呼ばれる特別な反射板があり、暗闇での見え方を大きく助けています。

タペタム層は、目に入った光を再度網膜に反射させる働きがあり、少ない光でも視覚情報を得ることができます。夜間に猫の目が光るのは、このタペタム層によるものです。

さらに、猫の瞳孔は昼夜を問わず適応できるように進化した結果、縦に細長く伸びるのが特徴で、明るさに応じて瞳孔を大きく開いたり細く絞ったりして、光の量を効率的に調整できます。

猫の視界にまつわる5つの豆知識

猫の眼2

ここでは猫の視界にまつわる豆知識を5つ紹介します。あなたはどれくらい知っていますか?

1.猫の視界は人間より広い!

猫の視界は、人間に比べて圧倒的に広いんです。私たちが左右に180度ほどの視野を持っているのに対し、猫の視界は200度から210度もあると言われています。

この広い視野は、野生の本能が影響している部分で、獲物を素早く見つけるために進化してきました。

2.猫は色を認識できるけど、鮮やかさはない

猫の目は色覚が限られていて、赤や緑などの色はぼやけて見えるんです。私たちが日常で目にする色鮮やかな世界とは違い、猫は青と黄色の色を識別できる程度と言われています。

赤いおもちゃをあまり気に入っていない様子なら、色があまり目に入らないからかもしれません。

3.暗闇でもバッチリ見える

猫といえば、夜行性のイメージが強いですよね。実際に、猫の目は暗闇でも驚くほどよく見える構造になっています。

彼らの目には「タペタム層」という光を反射する層があり、少ない光でもそれを利用して視界を確保しています。暗い場所でも、猫が元気に遊んでいるのはこのためです。

4.近くのものは見えにくい

意外かもしれませんが、猫は非常に近い距離のものを見るのが得意ではありません。猫の視力は人間ほど発達しておらず、特に30センチ以内の距離にあるものはぼやけて見えることが多いです。

そのため、猫は嗅覚やひげで物を感知しているといわれています。

5.動きに敏感

猫は静止しているものよりも動いているものに敏感です。野生での狩りの本能が関係していて、彼らは動きのある物体に素早く反応します。

愛猫と遊ぶ時は、少し動きを加えることで一層楽しませてあげられるかもしれません。

また、猫によって気になる動きも様々です。愛猫の注意を引ける動きを試行錯誤してみても絆が深まるでしょう。

まとめ

オッドアイの猫

猫の視界について知ることで、私たちが見る世界と猫が感じている世界の違いが分かってきます。広い視野や暗闇でもしっかり見える目、動くものへの敏感さは、まさに猫らしい特徴です。

反対に、色の識別が苦手だったり、近くのものが見えにくいという新しい発見もありました。これらの特徴を理解することで、猫が快適に過ごせる環境作りのヒントにもなりそうです。

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