庭に野良猫がやってきて、トイレやイタズラに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。犬や猫の殺処分を減らす運動が盛んに行われている反面、なぜ「野良猫が減らない」のでしょうか。今回は野良猫に関する課題や対処法について解説していきます。
野良猫が減らない4つの理由
1.猫を捨てる人がいる
軽い気持ちで飼い始めたものの、世話をすることができなくなり猫を捨ててしまう人は、残念ですが存在します。
捨てられる理由としてあげられるのは「世話が大変」「鳴き声がうるさい」など身勝手な理由がほとんどです。
他にも、不妊手術を受けさせないことで想像以上に繁殖させてしまったというケースも少なくありません。
いずれにしろ、飼い主側の勝手な都合で捨ててしまうことがほとんどです。
2.不妊手術を受けさせない
猫の繁殖力はとても高く、一度に4~8匹程度出産することができます。そのため、不妊手術をせずに外へ出したり、多頭飼いをしてしまった場合、あっという間に数が増えてしまうのです。
不妊手術は生後半年頃から受けることができるのですが、不妊手術に関する知識がなく自己判断で受けさせなかったり、手術費を払いたくないために受けさせないといったケースもあります。
3.餌をあげてしまう
不妊手術を受けていない野良猫たちに、餌をあげてしまう人がいるため繁殖が止まらなくなっています。
最期まで育てる覚悟を持たず、無責任に餌を与えることは猫にとって良いこととは言えません。
家では飼えないけど、面倒を見てあげたいと思うのであれば、不妊手術を受けさせて地域猫として世話をするようにしましょう。
4.多頭飼育崩壊
猫を室内で飼っていても、不妊手術を受けないまま多頭飼いをしてしまうことで飼育崩壊を起こしてしまうことがあります。
飼い主も知らない間に妊娠していて、気が付いたらすごい数に増えていたというケースもあるようです。
猫の数が増えれば、当然飼育するための費用や手間が増えていきます。そのため、一度増えてしまうと対応しきれなくなり、結果飼育崩壊してしまうという悪循環に陥るようです。
猫を飼う前に考えること
猫は可愛らしく、私たちに癒しをくれる存在です。しかし、猫も「生き物」なので当然育てるために手間も費用もかかります。
猫を手放す人は「思っていたのと違った」「想定より費用がかかった」など、猫のことをきちんと調べずに飼い始めた人が多く見られます。
猫を飼うということは、猫がその生涯を終えるまで面倒を見続けるという覚悟が必要です。そのためには、どのくらいお金がかかるのか、どのように世話をしていけばよいのかを事前に考えておく必要があります。
クールなイメージが強い猫ですが、飼い主との交流を大切に想っています。しっかりとコミュニケーションを取る時間を作れるのかどうか、飼い主のライフスタイルを猫に合わせていくことも必要です。
どうしても飼い続けることが不可能になってしまったのであれば、保護猫団体や動物病院に相談し、決して捨てるようなことはしないようにしてください。
まとめ
野良猫が増えてしまう原因として、不妊治療に対する知識がなく無責任に繁殖させてしまうことが問題となっていることが多いようです。
不妊手術は病気の治療ではないため、「かわいそう」だと思う人もいるかもしれません。しかし、不妊手術を受けずにいる方が猫にとっては負担になってしまいます。
また、不妊手術を受けるための費用を払いたくない・払えないといったケースも少なくありません。猫を飼うということは、このような手術費用も込みで考えるということが重要です。
猫に限らず、生き物を迎えるということに対して、ひとりひとりが責任を持ってしっかり考えてくことで、不幸な猫の数を減らしていけるのかもしれませんね。
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