■第78回国民スポーツ大会(11日、佐賀・SAGAサンライズパーク/SAGAスタジアム)
男子800ⅿの日本記録保持者・落合晃(18、滋賀・滋賀学園高)が1分48秒60でフィニッシュし、12日の決勝へ駒を進めた。
来年9月の東京世界陸上を目指す落合は、先月29日に行われたアスレチックスチャレンジカップ(新潟)では、1分46秒88の好タイムで優勝。レース後は「状態も上がってきてて、東京世界陸上の標準記録(1分44秒50)を狙ってのレースだったんですけど、勝てたのは良かったんですが、悔しさも残るレースとなりました」と振り返り、あくまで目標は自身の日本記録(1分44秒80)の更新と標準記録突破だ。
今季は4月のU20アジア選手権(ドバイ)で金メダルを獲得。今年6月の日本選手権では高校生でただ1人出場し、決勝では一度もトップを譲ることなく見事優勝。しかし、パリオリンピック™の参加標準記録(1分44秒70)には届かず、五輪出場は叶わなかった。
それでも7月末のインターハイでは1分44秒80の走りで日本新記録を樹立し2連覇。8月のU20世界陸上(ペルー・リマ)でも1分47秒03の好走で3位に入り、日本勢初となる銅メダルを獲得した。
女子800mでは落合と同じく、高校生で日本記録保持者の久保凛(16、東大阪大敬愛高)が、2分5秒65の全体1位で順当に決勝進出を決めた。