愛らしいわんちゃんとの生活にあこがれている方も多いかもしれません。最近ではわんちゃんと生活されている方も多く、以前よりもわんちゃんとの生活がより身近になったのではないでしょうか。憧れのわんちゃんとの生活のために、どんな準備が必要でしょうか。
わんちゃんをお迎えすることは可能?
わんちゃんと生活したい!と思ったら、まずはお家に迎えることが可能かということを検討していく必要があります。
どんな点で可能かどうかということを考えなければならないのでしょうか。
環境
まずは第一に大切なのが、お家に迎えられる環境なのか否かということです。
住んでいる環境がどうかということはもちろんですが、一緒に住んでいるご家族の理解や協力が得られるのかどうかということも大切です。
近隣のお家との関係や、マンションなどの場合はわんちゃんを含む動物の飼育が可能かどうかということも確認する必要があります。
動物の飼育が禁止されている場合であれば、規則違反で引っ越しを命じられる場合もあるため、わんちゃんを迎えたいのであれば住んでいる場所をまずは変えることを検討しなければいけないかもしれません。
また、わんちゃんは生き物です。
家族の一員として迎えられるためにも、一緒に住んでいるご家族の賛同や協力を得られないと、わんちゃんに幸せで安心な生活を与えてあげることは難しくなります。
わんちゃんのアレルギーがあったり、ご家族が仕事の関係で留守にさせることが多くなる、どうしても事情があってわんちゃんを迎えることは出来ないなどの理由があるのであれば、断念せざるを得ないかもしれません。
ご自身のまわりのサポートが得られるのか、お家に迎えることが現実的に可能なのかどうか、検討するようにしましょう。
資金
わんちゃんと生活するために、いろいろな費用がかかります。
健康を守るために、年一度の混合ワクチンや定期的なフィラリアやノミダニなどの寄生虫の予防、狂犬病ワクチンに関しては年に1回の接種をさせることは飼い主さんの義務として法律で定められています。
健康的な体づくりのために、わんちゃんに合ったドッグフードを生涯必要とし、病気がわかった場合であれば療法食が必要になるケースも多いです。
譲渡などで、お迎えする際にわんちゃんの費用は掛からなくても、一生を通じて生活するために必要な費用は多いです。
捻出することが可能なのかどうかということを検討しなければなりません。
わんちゃんをお迎えしたら、飼い主さんはわんちゃんの保護者として、健康のために、幸せに暮らすために、そしてわんちゃんが社会の一員として過ごすために必要なことをしてあげる必要があります。
最低限、健康的に暮らすためにしてあげなければならないことの費用は準備しておきましょう。
心構え
小型犬のわんちゃんの平均寿命は13歳以上であり、長生きをする子であれば20歳くらいまで生きる子もいます。
お家に迎えてから約13年以上一緒に過ごすことになります。
わんちゃんは生き物であるため、途中で放棄することはできません。
どうしてもやむを得ない場合は次の飼い主さんを探してあげることも必要になる場合もあるかもしれませんが、わんちゃんが大好きと思える飼い主さんとずっと一緒にいることが幸せともいえるでしょう。
お家にお迎えするということは、わんちゃんの一生を請け負うということになります。
飼い主さんも10年から20年の間に生活のスタイルも変わるでしょう。
もちろん予測できないこともあるかもしれませんが、変わっていく生活スタイルの中で、変わらずに一緒に過ごしていくことができるのかどうかということをしっかりと考えなければなりません。
かわいい容姿へのひとめぼれや、お家に迎えたいという欲求だけでなく、飼い主さんの責任とは何なのか、お家に迎えた子をきちんと幸せにしてあげられるのか、考えましょう。
どこからお迎えする?
わんちゃんをお迎えすることが決まったら、どこから迎えるかということを検討しなければなりません。
現在たくさんのわんちゃんとの出会いの場は存在し、それぞれの場所でのお迎えのメリット・デメリットが存在します。
お迎えした後の環境や、どんなわんちゃんを迎えたいかということによっても、どこでお迎えした方がいいかが変わります。
ペットショップ
人気犬種と呼ばれる、比較的お家に迎える方が多い様々な犬種が集まるのがペットショップです。
大体生後3ヶ月くらいの子たちが集まり、ペットショップのスタッフさんによって管理されています。
様々な犬舎から集まってくるため、感染症を持っている場合、広まりやすいことや、お父さん犬やお母さん犬の様子が見られないことなどがデメリットとして挙げられますが、ペットショップでも感染症の対策を行なっているところが多いことや、お父さん犬やお母さん犬の体格などに関して表記しているペットショップさんがあるなど、デメリットも解消される場合も多いです。
また、お迎えしたい犬種が特に決まっていない場合、様々な犬種がいるペットショップでは抱っこをさせてもらったり比較をしながら、最適な犬種を選ぶことができる可能性が高いです。
ブリーダー
ブリーダーさんも、ペットショップのように飼い主さんを待つ子犬ちゃんたちがたくさん集まっている場所です。
ペットショップと異なるところは、ブリーダーさんは自家繁殖で販売を行なっているという点です。
そのためメリットとして、お父さん犬やお母さん犬がどの子なのか会って検討できるということや、子犬ちゃんが生まれ育った環境を見たり兄弟犬と遊んでいる様子などを実際に見ることができるという安心感があることが挙げられます。
一方でデメリットとして、一つのブリーダーさんの所では、犬種も限られてしまうため、ある程度お迎えする犬種を定めていかなければならないということが挙げられます。
しかし、ホームページを持っていて電話やメールなどでやり取りをしてくれるブリーダーさんも多く、まずはインターネット上で情報を収集するなど、デメリットの解消方法は考えられます。
里親などの譲渡
そして最近以前よりも主流になってきたのが里親などの譲渡です。
事情があって一緒に暮らせなくなったり、飼い主さんがいなくなったわんちゃんたち、保健所などで殺処分を待つわんちゃんたちなど、里親さんになってくれる方を待っているわんちゃんたちを集めている保護団体や、仲介をしてくれる方が存在します。
その場合、同じように飼い主さんが一緒に暮らせなくなってしまうことがないように、お迎えする前にトライアルを行なうことや飼い主さんの生活の条件が与えられることが多いです。
デメリットとして、完全な子犬ちゃんではなかったり、前の飼い主さんとの生活で心に傷を負ってしまっている子もいることもあり、わんちゃんとの距離の縮め方が子犬ちゃんで販売している子たちとは異なるケースが多いことが挙げられるかもしれません。
しかし、しっかり愛情をもって育ててあげることや、専門家などにアドバイスをもらいながらその子のことを理解してあげることで信頼関係は充分に築ける可能性は高いです。
メリットとして、飼い主さんを待つわんちゃんたちの助けになれることや、子犬ちゃんからでなく大人になったわんちゃんをお迎えしたいという飼い主さんにとっては良い出会いの場となり得ることが挙げられます。
生活したらこんな対策も必要
わんちゃんをお迎えする場所も決まったら、実際にわんちゃんとの生活の中で起こり得ることへの対策が必要な場合もあります。
予め対策をしておけるといざという時に安心です。
定期的な被毛のケア
お家でのトリミングやシャンプーが可能な犬種もいますが、トリマーさんに定期的なカットをしてもらったり、シャンプーをお願いした方がいい犬種もいます。
トリミングサロンは様々で、当日お願いできるところ、事前予約が必要なところ、デザインカットが上手なところ、動物病院に併設されているところなどそれぞれのメリットやデメリットがあり、おうちのわんちゃんに向いているのはどんなところか、飼い主さんの希望に沿ってもらえるのはどんなところかということをあらかじめ情報収集しておくと安心です。
価格などもトリミングサロンによって様々なので、お散歩仲間に口コミを聞いたり、電話をして質問をしておくと絞り込みがしやすいかもしれません。
被毛の量や皮膚の質などによって通う頻度も異なる可能性が高いため、信頼できる専門家であるトリマーさんに出会えるととても心強いです。
いざというときの預け先
基本的に旅行はしないと決めてわんちゃんを迎えても、家族の不幸や病気などでわんちゃんだけを家に残さなければならなくなる機会もあるかもしれません。
室温の管理が難しいことや、いたずらによる事故、食餌の管理などのため、わんちゃんだけを残して数日などの長期間留守にすることはおすすめできません。
そんなときに頼りになるのがペットシッターさんやペットホテルなど、飼い主さんに変わってお世話をしてくれるプロの方々です。
おうちの近くでお世話をしてくれるところはあるのかどうか、お願いするにあたりどんな条件があるのかなど情報収集をしておくと良いでしょう。
お散歩仲間や仲良くしている近所の方にお願いするというケースも聞きますが、留守のお家に招かなければならないことや、お願い中に事故やケガなどがあった場合にトラブルに発展しやすいということもあり、プロの方にお願いすることをおすすめします。
災害対策
どうしても避けられないのが災害です。
地震や土砂災害など住んでいる地域によっては災害に遭ってしまい、避難を余儀なくされる場合もあります。
いざというときのために準備をしておくことはとても大切です。
必要なフードのストックや、避難の際に必要なグッズをあらかじめリュックなどにまとめておくことをおすすめします。
最近では、避難用のグッズが入った状態で販売されている災害用のリュックなどもありますので、購入を検討しても良いでしょう。
必要なものはその子によって異なると思いますので、おうちの子用にアレンジすると良いと思います。
避難時はわんちゃんたち動物は一緒に過ごせるのかどうかということは自治体によって異なるため、おうちの近くの避難所の確認と併せて、わんちゃんたちの避難に必要なことを確認しておけると安心です。
まとめ
わんちゃんをお迎えすると楽しいこと、幸せなこともたくさんありますが、一つの命の責任を持つことになるため、たくさんの準備をしたり覚悟を持たなければならないこともあります。
生涯を終えるときに、飼い主さんと出会えてよかった、楽しい生活だったなと思ってもらえるよう、素敵なパートナーになれるよう、抱え込まずに周りの専門家の方たちにも協力をしてもらいながら信頼関係を築いていけると素敵だと思います。
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