今年度上半期の貿易収支は3兆1067億円の赤字です。円安の進行などを背景に、去年の同じ時期に比べて14.4%赤字幅が拡大しています。
財務省が発表した今年4月から9月までの貿易統計によりますと、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3兆1067億円の赤字でした。赤字は半期ベースで7期連続です。
▼輸出は半導体製造装置やハイブリッド車などがけん引し、半期として過去最高となる53兆5504億円でした。
▼輸入はAIの開発競争などを背景に業務用のコンピュータ―など単価の高い電算機類が伸びたほか、医薬品も輸入額を押し上げ56兆6571億円でした。
財務省によりますと、今年度上半期の為替レートは平均で1ドル=153.15円と、去年度の上半期に比べ9.7%円安が進行。原油などエネルギーの輸入額の増加要因にもなり貿易収支の赤字幅は去年の同じ時期に比べて14.4%拡大しています。
一方、同時に発表された今年9月の貿易収支は2943億円の赤字でした。自動車の輸出が低調だったことなどが響き、赤字は3か月連続です。