ワールドシリーズ第2戦(日本時間27日)で大谷翔平(30)が7回に盗塁を試みた際、左肩を痛めてしまい、苦悶の表情で引き揚げた。
現地の中継局では大谷とトレーナーのやり取りの中で「肩っすね、肩。(どっちの肩?)ひだり」という音声も聞こえ、スタジアムは静まり返り一時騒然となった。
ドジャースのD.ロバーツ監督(52)は試合後の会見で、大谷の状況について「左肩の亜脱臼」と説明。
さらに「今夜か明日のある時点でいくつかのテストを受けるつもりです」とし、「(左肩の)強さは問題なく、可動域は良好。しかし、まだMRI検査をしていないため、推測することはできない。(検査結果は)たぶん明日わかる」と話し、検査の結果を待つという。
「脱臼ではなく亜脱臼か?」と念を押されると「はい、トレーナーからそう聞いた」と答え、「あのシーンは非常に心配になった。もちろん、どの選手が倒れても心配。しかし、可動域や筋力テスト後は安心した」と話した。
また7回の盗塁について「彼は盗塁を何本もしている。非常に抜け目のない走者だ。ワールドシリーズの試合で2アウトというところで、追加点を狙うのは正しいプレー。野球ではそういうこともある」と振り返った。
「残りの試合は大谷なしで戦うのか?その場合、準備は整っているか?」との質問に「私は彼がそこ(試合)にいること、彼がラインナップに残ることを期待している」と打線のキーマンの復帰を望む。
続けて「打者にとって左肩の亜脱臼はどのような意味を持つか?」と聞かれると「個人的には、左利きの打者にとっては左肩のほうが右肩よりも良いと思う」とし、大谷の無事を願った。
第2戦は4-2でドジャースが2連勝。大谷は3打数ノーヒットも、山本由伸(26)がワールドシリーズ初登板で初勝利を飾った。次戦は移動日を挟み、29日に敵地ヤンキースタジアムで行われる。