宮城県にある女川原発2号機が今夜から再稼働することを受け、武藤経済産業大臣は「東日本の原発の再稼働は極めて重要だ」との認識を示しました。
東北電力は今夜、東日本大震災で被災した女川原発2号機の原子炉を起動させ、来月7日にも発電を再開する予定です。
震災で事故を起こした福島第一原発と同じ「沸騰水型」の原発で、このタイプでは初めての再稼働となり、震災以降、東日本で初めて原発が再稼働することになります。
武藤経済産業大臣
「東日本における電力供給構造の脆弱性や電気料金の東西格差、脱炭素電源による経済成長機会の確保という観点から、東日本の原子力発電所の再稼働は極めて重要」
武藤大臣は会見でこのように話し、東日本にある女川原発2号機の再稼働は「大きな節目となる」としつつ、「東北電力は引き続き安全最優先で作業を進めてほしい」と強調しました。
さらに今後、電力需要の増加が見込まれるなか、新潟県にある東京電力・柏崎刈羽原発についても「再稼働への理解が進むよう政府をあげて取り組んでいく」と話しました。
一方、武藤大臣はこの冬の電力需給についても触れ、節電要請しない方針を表明しました。
電力の供給余力を示す予備率が全国で10%以上確保できる見通しとなったためで、節電要請が見送られるのは2年連続となります。