■第65回東日本実業団対抗駅伝(3日、埼玉県庁~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場、7区間・76.9㎞)
全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選会を兼ねた「東日本実業団対抗駅伝」が行われ、GMOインターネットグループが初優勝を飾った。
また、2位のヤクルトをはじめ上位10チームが元日の「ニューイヤー駅伝」の出場権を獲得。5連覇を狙った富士通は4位。ニューイヤー40年連続出場を狙ったコニカミノルタは11位で、その連続出場記録が「39」で止まった。
創部9年目のGMOインターネットグループ(以下GMO)は、吉田祐也(27)が1区でトップに立つと、以降一度も首位を譲らず完勝。後半も5区で嶋津雄大(24)が区間賞の激走をみせるなど、圧巻のタスキリレーで見事初の頂点に。
42チームが出場した今大会。1区(11.6km)はGMOの吉田祐也が集団から抜けると、SUBARUのルーキー・並木寧音(22)とトップ争い。2月の大阪マラソンでは2時間6分37秒で4位の吉田は、終盤でスピードを活かして独走態勢となり、そのままトップでタスキリレー。
昨年から1.4km延びたインターナショナル区間の2区(9.4km)では、GMOは23年世界陸上ブダペストで5000m銅メダルのジャコブ・クロップ(23)を起用。安定した走りを続け、2位のJR東日本に20秒以上の差をつけてタスキをつないだ。
3区(15.1km)はGMOの今江勇人(26)が1区からの流れを引き継ぐ好走。今季10000mで自己新を更新するなど成長をみせている今江が、2位(ロジスティード)以降に1分以上の差をつけ、10000m元日本記録保持者の村山紘太(31)へタスキを渡した。
5連覇を狙う富士通は1区で東京五輪マラソン代表・中村匠吾(32)が12位と出遅れ、2区でボーダーラインの10位に浮上。3区ではマラソン日本記録保持者・鈴木健吾(29)が終盤少し苦しそうな表情も10位をキープ。
4区(9.5km)のGMO・村山は、後半苦しい走りになり、2位のロジスティードと1分以上あった差が39秒に縮められてしまう。サンベルクスが3秒差で続き、4位がヤクルト。前回2位のHondaはパリオリンピック™マラソン代表の小山直城(28)が5位を走るJR東日本を捉えたが、差を広げられずSUBARUを含め3チームが5位争い。
◆ニューイヤー出場「10位以内」へ激しい争い
ニューイヤー駅伝への出場枠は昨年の“12”から“10”に減ったことにより、予選通過ラインをめぐって熾烈な争いに。
9月のベルリンマラソンで2時間05分12秒の日本歴代2位で走ったKaoの池田耀平(26)が4区で12位から8位に順位を押し上げ、ニューイヤー出場圏内に。
GMOは最短の5区(7.8km)で創価大出身の嶋津雄大(24)が区間トップの走りで、2位に浮上したヤクルトと1分32差とし、再び後続を突き放した。6区(10.6km)では新加入の鈴木塁人(27)が独走態勢をキープしアンカーにつないだ。
最終7区(12.9km)はトップのままタスキを受けた小野知大(25)がゴールの競技場に向け好走。旭化成時代ではニューイヤー駅伝で2度の区間賞を果たしている小野は、終盤まで表情を変えず、安定した走りでフィニッシュテープを切った。
2位はGMOと1分53秒差でヤクルト。サンベルクスが3位、富士通が順位を上げ5連覇は逃したが4位でゴール。JR東日本が9位、埼玉医科大学グループが10位でニューイヤーの切符を手にし、コニカミノルタは11位で40年連続出場には届かなかった。
【東日本実業団駅伝・結果】
1位)GMOインターネットグループ
2位)ヤクルト
3位)サンベルクス
4位)富士通
5位)SUBARU
6位)ロジスティード
7位)Honda
8位)Kao
9位)JR東日本
10位)埼玉医科大学グループ
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11位)コニカミノルタ