千葉県茂原市の建築会社が法人税などおよそ1億円を脱税したとして、東京国税局に刑事告発されました。この会社は、2019年の大雨災害の復旧工事を自治体から受注して売り上げを伸ばしていました。
東京国税局に刑事告発されたのは、▼千葉県茂原市の土木建築会社「三枝組」と、▼経理担当の三枝恵美子取締役(81)、それに▼別の脱税事件で起訴されている会社役員・首藤弘被告(44)です。
「三枝組」は2019年に起きた大雨災害の後、自治体から復旧工事を受注して売り上げを伸ばしていましたが、関係者によりますと、三枝取締役はおととしまでの3年間に、首藤被告が実質的に経営する会社への貸付金を業務委託費と装って、およそ2億8800万円の所得を隠し、法人税と消費税あわせておよそ1億700万円を脱税した疑いがもたれています。
脱税で得た金は事業資金に充てたとみられますが、「三枝組」はJNNの取材に、「一切のコメントを差し控える」としています。