■高校野球 秋季東京都大会・決勝 二松学舎大付 6×ー5 早稲田実業(延長12回)(7日・神宮)
二松学舎大付が早稲田実業にサヨナラ勝利し、2003年以来、21年ぶり3度目の優勝を決めた。
試合は5ー5の同点で迎えた延長12回裏、1死満塁から9番・根本千太郎(1年)の一打が試合を決めた。投げては先発した河内紬(2年)が3回3失点(自責1)も4回から登板したエース・及川翔伍(2年)が力投し勝利を呼び込んだ。
早稲田実業と二松学舎大付の対戦は1981年以来、43年ぶり。早稲田実業は2016年、清宮幸太郎(25、日本ハム)を擁してセンバツに出場して以来、8年ぶりの決勝。二松学舎大付は2003年以来、21年ぶりの決勝の舞台となった。
二松学舎大付の先発、背番号11の右腕・河内紬(2年)の立ち上がりは早稲田実業の先頭・川上真(2年)に四球を与えると2番・松永晃京(2年)に送りバントを決められ得点圏に走者を背負った。しかし3番・中村心大(2年)を空振り三振、二塁走者の川上をけん制アウトにし無失点に凌いだ。
打線はその裏、早稲田実業の先発・中村に対し先頭の入山唯斗(2年)は遊ゴロ、2番・日笠雅凰(2年)はセーフティバントを試みるもアウトに。3番・宮本修佑(2年)が死球で出塁も4番・福和田啓太(1年)は空振り三振に倒れた。
2回裏、先頭の5番・永尾愛蓮(2年)が四球。その後2つの捕逸などで1死一、三塁とすると8番・河内が遊撃への適時内野安打を放ち1点を先制。
しかし3回表、無死一、二塁から2番・松永に送りバントを決められるとその打球を河内が悪送球し同点に追いつかれた。さらに1死満塁のピンチを迎えると5番・國光翔(2年)にレフトへの適時打を浴び勝ち越しを許す。その後も内野ゴロ間に得点を加えられるなど2点差となった。
4回表から2番手でエース・及川が登板。しかし5回表に1点を失い3点差に。その裏、四死球と失策により1死満塁とした。迎えた6番・花澤莞爾(2年)がライトへの犠飛を放ち1点を返した。6回裏には8番・及川にファーストへの内野安打、1番・入山に右安打が飛び出し1死一、三塁とすると2番・日笠がサードへの適時内野安打を放ち1点差に。
しかし7回表、1死満塁とピンチを迎えると8番・五木正剛(2年)に中犠飛を放たれ再びリードを広げられた。
2点を追いかける7回裏、1死走者無しから6番・花澤がショートへの内野安打で出塁。2死二塁から8番・及川がライトへの適時三塁打を放ちすぐさま1点差に戻すと8回裏には早稲田実業の2番手・浅木遥斗(2年)に対し1番・入山が三安打、2番・日笠が投安打で出塁。1死二、三塁のチャンスを作ると早稲田実業の3番手・田中孝太郎(1年)に対し代打・今井悠斗(2年)が右犠飛を放ち同点。試合を振り出しに戻した。
試合は延長タイブレークに入るも両チーム譲らず。延長12回裏、無死一、二塁から7番・熊木涼太(2年)が左安打を放ち満塁に。8番・及川は右飛で1死を奪われるも途中出場の9番・根本がファーストにスクイズを決めサヨナラ勝利。
延長12回の熱戦を制した二松学舎大付は20日から開幕する第55回明治神宮大会に出場となり来春のセンバツ大会も当確となった。センバツは来年3月18日(火)から30日(日)まで13日間(準々決勝、準決勝の翌日休養日各1日を含む)で開催され、出場校を決める選考委員会は来年1月24日(金)、組み合わせ抽選会は3月7日(金)の予定となっている。
※写真は二松学舎大付・及川翔伍投手