ロシアのプーチン大統領は、アメリカ大統領選挙で勝利したトランプ氏に祝意を示すとともに、対話する用意があると表明しました。
ロシア プーチン大統領
「この場を借りて、彼がアメリカ大統領に選出されたことを祝福したい」
プーチン大統領は7日、ロシア南部ソチで開かれた国際問題をテーマにした会議で、アメリカ大統領選挙について初めて言及し、トランプ氏に祝意を示しました。
そのうえで、トランプ氏がロシアとの関係修復やウクライナ危機の終結を目指すと発言したことは「注目に値する」と語り、トランプ氏との対話に「応じる用意がある」と述べました。
また、トランプ氏の暗殺未遂事件でトランプ氏の行動に感銘を受けたとし、「勇気を示した」と持ち上げました。
一方、プーチン氏は北朝鮮の金正恩総書記と署名した包括的戦略パートナーシップ条約に基づき、北朝鮮と合同軍事演習を実施する可能性があるとしています。
プーチン氏は日ロ関係にも言及。平和条約締結交渉に関し1956年の日ソ共同宣言に基づき「何ができるか考えていたが、突然、日本はわれわれに制裁を科した」と主張しました。
そのうえで、エネルギー分野では日本企業との協力が続いていると指摘。日本は隣国で「自然なパートナー」だとし、「両国の歴史には悲劇的な時期もあったが誇らしい時期もあった。われわれは日本の文化や料理を愛している」と述べ、今後、日本との関係を新たに構築する用意があると表明しました。