■東京六大学野球秋季リーグ戦 優勝決定戦 明治大 0-4 早稲田大 (12日 神宮球場)
東京六大学野球秋季リーグ戦、リーグ14年ぶり、明治大にとっては76年ぶりの優勝決定戦で早稲田大に敗れ、3季ぶり44度目の優勝を逃した。注目の楽天ドラフト1位・宗山塁(4年・広陵)は3番・ショートでスタメン出場し、好守をみせるも3打数0安打で大学野球を終えた。
明大にとって1948年春以来76年ぶりの優勝決定戦。リーグ戦第6週で早大と対戦するも2敗1分、一度もリードすることなく完敗で勝ち点献上。優勝戦線から後退した。今年は春秋併せて6試合で1勝4敗1分と分が悪い。それでも最終カードで法政大に連勝で優勝の可能性を残すと、慶應大が早大に2連勝したことにより、8勝3敗、勝ち点4で並びこの一戦を迎えた。
ドラフト会議で5球団競合の末、楽天からドラフト1位指名を受けた主将の宗山塁は3番・ショートでスタメン出場。先発のマウンドには左腕・毛利海大(3年・福岡大大濠)が上がった。今季は大学日本代表にも選出されたエース右腕・高須大雅(3年・静岡)が故障で途中離脱。高須に代わり毛利がエース級の活躍をみせ、3勝1敗、リーグ2位の防御率1.53の好成績を残した。
相手エース・伊藤樹(3年・仙台育英)に対し、初回は宗山が二ゴロに倒れる三者凡退。
一方先発の毛利は初回に2つの三振を奪い三者凡退。しかし2回に連打を浴びると、高く弾んだ投ゴロ間に1死二、三塁となりピンチを招く。ここで7番・中村敢晴(4年・筑陽学園)に左前適時打を浴び0-1と先制を許す。
打線は3回、2つの三振を喫し一巡目をパーフェクトに封じられる。4回には1番・直井宏路(4年・桐光学園)がヘッドスライディングでチーム初安打となる内野安打で出塁。しかし2番・飯森太慈(4年・佼成学園)が送ることができず空振り三振、さらに宗山を迎えるも盗塁失敗もあり、宗山は遊ゴロに倒れ追いつくことはできず。
先発の毛利は3回1失点で降板し、4回からは2番手左腕・千葉汐凱(4年・千葉黎明)がマウンドへ。2本の安打を浴びるも無失点に封じる。直後の5回には1死から5番・小島大河(3年・東海大相模)が右中間を破る二塁打を放ち初めて得点圏に走者が進む。しかし6番・木本圭一(3年・桐蔭学園)が空振り三振、7番・榊原七斗(2年・報徳学園)が一ゴロに倒れ同点ならず。
5回も千葉が続投するが、宗山の好守で1死とするも楽天ドラフト5位の3番・吉納翼(4年・東邦)にライトへ二塁打を浴びると、暴投と2つの四球で1死満塁の大ピンチ。ここで6番・小澤周平(3年・健大高崎)に左中間への2点適時二塁打。続く打者は宗山が難しい体勢から本塁へ送球し2死とするも、8番・石郷岡大成(3年・早実)に左前適時打を浴び0-4と突き放される。
4点を追う7回の宗山の第3打席は、三飛に倒れここまで無安打。8回の攻撃は、1死から木本が左前安打を放ち、代打攻勢も実らず。8回裏は日本ハムドラフト3位・浅利太門(4年・興国)が先頭打者に四球を与えるも、3、4番から連続三振で切り抜ける。
9回の攻撃も、伊藤がマウンドに立ちはだかり得点を奪うことはできずゲームセット。宗山の大学ラストゲームは3打数0安打だった。