アメリカのトランプ次期大統領は、実業家のイーロン・マスク氏を政府の支出を見直すために新設される「政府効率化省」のトップに任命すると発表しました。
【写真を見る】トランプ次期大統領 イーロン・マスク氏を「政府効率化省」のトップに起用と発表 「官僚機構を解体し、過剰な規制を撤廃」
トランプ氏は12日、イーロン・マスク氏と共和党の候補者レースに出馬していた実業家のビベック・ラマスワミ氏の2人が共同で新たに設ける「政府効率化省」を率いると発表しました。
トランプ氏は「官僚機構を解体し、過剰な規制を撤廃し、無駄な支出を削減し、連邦政府機関を再編する道を切り開いてくれるだろう」としています。
マスク氏はアメリカの連邦予算のおよそ3割にあたる「2兆ドルを削減できる」と発言していて、声明では「政府の無駄遣いに関与している多くの人々に衝撃を与えるだろう!」と強調しました。
また、トランプ氏は国防長官に、保守系のテレビ「FOXニュース」で司会者を務める退役軍人のピート・ヘグセス氏を起用する方針を明らかにしました。
声明によりますと、ヘグセス氏は陸軍の兵士として、イラクやアフガニスタンに派遣された経験があるということです。
さらに、駐イスラエル大使にはイスラエルを強く支持する元アーカンソー州知事のハッカビー氏を指名すると表明しました。
ハッカビー氏は牧師で、イスラエルによるヨルダン川西岸の入植に賛成しているほか、イスラム組織「ハマス」に対しては強硬な姿勢を取るべきだと主張しています。
このほか、CIA=中央情報局の長官には、第一次政権の国家情報長官だった自らの側近、ジョン・ラトクリフ氏を充てる方針も発表し、人事を加速させています。