交通事故の遺族をSNSで中傷したとして、東京区検は「交通事故鑑定人」として活動している男性を名誉毀損などの罪で略式起訴しました。
名誉毀損と侮辱の罪で略式起訴されたのは、福岡市にある「法科学解析研究所」の理事の男性です。
男性は、▼「関東交通犯罪遺族の会」代表理事の小沢樹里さんと、▼2012年の京都・亀岡市の暴走事故で娘を亡くした中江美則さんに対し、去年11月のSNSでのライブ配信で、「家族を失ったことをネタにメディアに出たがったり、寄付金集めをしている」という趣旨の発言を繰り返して名誉を毀損したほか、東京・池袋で起きた事故で妻と娘を亡くした松永拓也さんを侮辱した罪に問われています。
これを受け、東京簡裁は12日付で、理事の男性に対し、罰金30万円の略式命令を出しました。
また、東京区検は同様の中傷をしたとして、埼玉・川口市の50代男性についても名誉毀損の罪で略式起訴していて、東京簡裁は罰金20万円の略式命令を出しました。