『犬の去勢・避妊の必要性』についてまとめました。愛犬の去勢・避妊をすることには、メリットとデメリットがあります。どちらも理解しておきましょう。
犬の去勢・避妊の必要性
子犬を迎えてしばらくすると、去勢・避妊の問題に直面します。犬を迎えると決めたときから手術をすることを決めている飼い主もいますが、本当に必要なのだろうかと悩む飼い主もいます。
去勢をすること、避妊をすることには、それぞれメリットとデメリットがあります。どちらも知った上で、必要性についても考えてみるとよいと思います。
犬の去勢・避妊のメリットとデメリット
では、犬の去勢・避妊をすることに対してのメリットやデメリットとして、具体的にどのようなことが考えられるのでしょうか。
思わぬ繁殖を防ぐことができる
繁殖の予定がない場合、去勢・避妊をすることで、思わぬ繁殖を防ぐことができるメリットがあります。
去勢・避妊をさせる理由として、「この理由に限る」と言う飼い主もいらっしゃるほどです。
発情期によるストレスや攻撃性が軽減される
去勢・避妊をすることで、発情期によるストレスや攻撃性が軽減される、というメリットがあります。
しかし、必ずしも攻撃性のない性格になるかというと、そうではありません。
去勢・避妊をしていない犬には、発情期があります。発情期には、オス・メス共にストレスを感じやすく、攻撃性も高まります。
ストレスから他犬や他人への凶暴性が増し、お散歩中やドッグランの利用中など、トラブルを起こすことがあります。飼い主や家族に対しても攻撃的になることがあります。
また、中には自慰行為をしてしまう犬もいるほどです。
これらの問題は、去勢・避妊をすることで、防ぐことができる可能性が高くなります。
予防することができる病気がある
去勢・避妊をすることで、予防することができる病気がある、というメリットがあります。
オス犬の場合は「前立腺肥大」や「精巣腫瘍」、メス犬の場合は「子宮蓄膿症」「乳腺腫瘍」などの病気を予防することが可能です。
しかし、去勢・避妊をすることによって、全ての病気を予防することができるわけではありません。
犬の死因のトップは、ガン(腫瘍)・心臓病(循環器)・腎臓病(泌尿器)です。これらの病気による死亡率はシニアと呼ばれる7歳頃から高まり、去勢・避妊では予防することのできない病気です。
また、メス犬の乳腺腫瘍に関しては、避妊をしたからといって必ず予防できる病気ではありません。
早期に避妊することで乳腺の発達が妨げられ、乳腺腫瘍のリスクを抑えることがでるとされています。
つまり、リスクを抑えることはできても、避妊をしたからといって乳腺腫瘍ができなくなるということではないのです。
肥満になりやすい
去勢・避妊をすることには、肥満になりやすい、というデメリットがあります。
卵巣や精巣が取り除かれることによって、女性ホルモンや男性ホルモンの分泌が減ります。ホルモンバランスも変化します。
ホルモンバランスの変化によって、太りやすくなったり、食欲が増えたりし、肥満になりやすいのです。
肥満は、様々な病気を引き起こす生活習慣病です。去勢・避妊をした犬専用のドッグフードを与えるなどで、愛犬の肥満を予防する必要があるでしょう。
まとめ
犬の去勢・避妊の必要性を4つのテーマに分けて、メリットとデメリットを解説しました。
- 思わぬ繁殖を防ぐことができる
- 発情期によるストレスや攻撃性が軽減される
- 予防することができる病気がある
- 肥満になりやすい
「犬には去勢・避妊をさせることが当たり前」とされる意見もあるかと思いますが、必ずしもしなければならないわけではありません。
去勢・避妊をしていないオス犬とメス犬を多頭飼いすることはできます。ただし、思わぬ繁殖を防ぐための住み分けが必要になるでしょう。
犬の去勢・避妊の必要性、メリットとデメリットを考え、飼い主であるあなた自身が愛犬の幸せのための選択をしてあげてください。
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