連覇を目指す侍ジャパンは「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(世界野球プレミア12)初戦はオーストラリアに9ー3 で快勝。舞台を台湾に移し、15日は第1回大会の王者、ライバル・韓国とのオープニングラウンド第2戦を迎える。“日韓戦”で警戒すべき“韓国の大谷翔平”とも呼ばれる若き主砲、キム ドヨン(21)に取材班が迫った。
【写真を見る】侍ジャパン第2戦は日韓戦 “韓国の大谷翔平” 21歳主砲 キム ドヨンに要警戒【プレミア12】
第2戦 キューバ戦ではモイネロからの満塁弾含む2HR
世界一奪還を狙う韓国の打線の主軸となるのが韓国プロ野球リーグで21歳にして“40-40”なるかと賑わせた(今季は打率.347、38HR、40盗塁)キム ドヨンである。韓国の第2戦となる14日のキューバ戦では3番・サードで出場し、日本のソフトバンクで活躍するモイネロ(28)から満塁弾を放つなど3安打2HR5打点と大活躍(8ー4で韓国勝利)。15日の日韓戦でも要警戒の若き主砲に決戦前日の意気込みを聞いた。
Q:世界野球プレミア12が開幕した
キム ドヨン:
(第1戦は)残念ながら負けてしまいました。個人よりもチームが優先なのでチームが負けたことが残念です。
Q:次の大谷翔平と言われる事は
キム:
いやいや…そんなことないですよ。大谷選手には及びません。いま自分がやるべきことだけを考えてプレーしています。
Q:去年の日本戦(アジアプロ野球チャンピオンシップ2023 決勝)でのヘッドスライディングが印象的だった…
※日本 4×-3 韓国(延長10回サヨナラ、23年11月19日 ・東京ドーム)延長10回、走塁時のヘッドスライディングで靱帯断裂&骨折してしまう
キム:
あの日の試合をきっかけに覚醒できました。私が今年よかったのも、あの試合がきっかけだと思います。
これからも良いプレーを続けることで、ファンの皆さんの期待に応えたいです。
Q:日本にもファンがたくさんいる
キム:
去年は日本戦で良い成績を残せなかったので。今年は違った姿をお見せしたいです。
日本のファンにも韓国のファンにも楽しい野球をお見せしたいです。
牧選手を尊敬「カッコいいと思います」
Q:知っている日本選手は?
キム:
注目する選手は牧選手です。守備でも大きな体を生かしてプレーするのを尊敬しています。
私は日本の野球に関心が強く、私は野手なので投手よりも野手に興味があります。牧選手がカッコいいと思います。
Q:日本戦に向けた意気込みは?
キム:
優れた選手がたくさん出ますからね。私は日本の野球に関心が強いので、選手たちのプレーをよく見て、まずはチームが勝つ事を考えます。
学ぶべきことは学びたいです。
同日、台湾に到着した指揮官、井端弘和監督(49)は「優勝したいなと思いますし、とにかくそこに向けて一戦一戦、当然、全試合、苦しい試合になるのはわかってますんで目先の一戦を全力でいけたらいいなと思ってます」と気を引き締めた。
Bグループの日本は台湾の台北スタジアムで、15日に第1回大会の王者・韓国と、16日に台湾と戦う。17日からは台湾・天母スタジアムでキューバ(17日)、ドミニカ(18日)と対戦。4連戦を戦い、各グループ上位2チームが進むことのできるスーパーラウンド進出を目指す。
今回5年ぶり3回目の開催となるプレミア12は第1回大会(2015年)で韓国が優勝するも、第2回大会(2019)では日本が決勝で韓国に5-3で勝利し初優勝を飾った。今大会、井端監督率いる侍ジャパンは連覇達成をかけ再び世界一を目指す。
【オープニングラウンド グループB結果】
13日
日本 9ー3 オーストラリア
キューバ 1ー6 ドミニカ共和国
台湾 6ー3 韓国
14日
韓国 8ー4 キューバ
ドミニカ共和国 1ー2 台湾
【ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 オープニングラウンド 日本の試合日程(グループB)】
11月13日(水) 日本 9ー3 オーストラリア @バンテリンドーム ナゴヤ
11月15日(金) 韓国ー日本 @台北ドーム
11月16日(土) 日本ー台湾 @台北ドーム
11月17日(日) キューバー日本 @天母スタジアム
11月18日(月) 日本ードミニカ共和国 @天母スタジアム
【スーパーラウンド 決勝・3位決定戦】
A、B各グループ上位2チーム 11月21日(木)~11月23日(土)@東京ドーム
決勝(スーパーラウンド1位、2位)、3位決定戦(スーパーラウンド3位、4位)11月24日(日)@東京ドーム