高齢猫に多く見られる『関節症』4つの兆候や原因、予防法を解説

2024-11-15 17:00

加齢とともに体調に変化が起きてくるのは、人間も猫も同じ宿命なのかもしれません。高齢猫がかかりやすい「関節症」も例外ではありませんが、いったいどんな病気で、少しでも予防していくために、私たち飼い主には何ができるのでしょうか?この記事では、関節症の基本、よく見られる4つの兆候や原因を解説していきます。

高齢猫に多く見られる『関節症』とは?

高齢猫の後ろ足

関節症とは、高齢猫の多くがかかってしまう病気のひとつです。

骨と骨のつなぎ目である「関節」のクッションとして働く「軟骨」がすり減ることによって、痛みを引き起こします。

一度発症すると、完治させることは難しい病気と言われており、痛み止めやサプリメントなどを使って、治療を継続的に行うことが求められます。

悪化してしまうと歩行困難となる恐れもあるため、飼い主さんの早めの気づきが重要です。

特に、猫は痛みを隠そうとする傾向があるため、これから解説する兆候を見逃さないようにしましょう。

気を付けたい4つの兆候や原因

爪とぎ器の上で休む猫

1.当たり前にできていた動作ができなくなる

関節症は、痛みや不快感を伴うため、どうしても活動範囲が狭くなりやすいです。

たしかに、高齢になるにつれて筋力がだんだんと低下するので、若い頃と比べると、活動量が少なくなるのは自然なことかもしれません。

とはいえ、ジャンプや爪とぎなど、今まで当たり前にこなせていたことができなくなっているのであれば要注意です。

ただの老化現象と思い込むのではなく、動物病院へ早めに受診するようにしましょう。

2.不自然な歩き方をする

人間が痛みを感じているときに足を引きずるのと同じように、猫も歩き方が不自然になります。

関節を曲げないように歩いていたり、足を地面につけないように歩いていたりする様子が見られるのであれば、異常が起きているサインです。

ただ、不自然な歩き方は、必ずしも関節症のときだけに見られる兆候とはかぎりません。

たとえば、つい先ほどまではスムーズに歩けていたのに、突然不自然になったのであれば、ケガをしている可能性なども考えられるでしょう。

3.毛づやが悪くなった

加齢に伴い、毛質にも変化が起こりますが、毛づくろいの不足によっても同じような兆候が見られます。

これは、先に解説した「当たり前にできていた動作」にも当てはまりますが、関節に痛みが生じると、体を曲げて毛づくろいをすることが難しくなるのです。

毛づくろいの不足は、被毛がかたまりになっている、ベタついているというように、見た目にも現れやすいため、注意して観察しましょう。

4.触られるのを嫌がる

大好きな飼い主さんに触られるのを嫌がるのも、関節症の疑いがあります。

触られると痛みを感じるためであり、飼い主さんから物理的距離を取ってしまう猫もいるかもしれません。

腫瘍やヘルニアなどにかかっているときも、触られるのを拒む傾向があり、さまざまな不調に気づく鍵となるでしょう。

また、今までは穏やかな性格だったのにも関わらず、急に怒りやすくなってしまったという場合も、痛みを抱えている可能性を疑ってください。

予防のために飼い主さんができること

猫じゃらしで遊んでいる猫

若い頃からできる予防は、体づくりです。丈夫な筋肉や適正体重を保つことは、関節症の予防に効果的です。

積極的に遊ぶ時間をつくって運動をうながし、肥満の予防のために、食事は適切な量を守りましょう。

肥満になってしまうと、体重を支える関節に負担を増やしてしまうばかりか、糖尿病や心臓病などを引き起こす原因にもなります。

もしすでに高齢猫であれば、特に気になる様子が見られなくとも、年に2回ほどは定期健診を受けて、目に見えない些細な変化にも気づけるように配慮しましょう。

また、高い場所にも登りにくくなるため、ステップを設置するなど、できるだけ関節に負担をかけないような環境を整えてあげることも大切です。

まとめ

気持ちよさそうに目をつぶる猫

高齢猫に多く見られる関節症とは、関節のクッションの役割を担う軟骨のすり減りによって、痛みを引き起こす病気です。

加齢だからと単純に考えるのではなく、動作や見た目の変化から、関節症の兆候を見極めていきましょう。

なかには、痛みにより、飼い主さんに触られることすら拒む猫もいます。

ライフステージに合わせた予防が必要であり、丈夫な筋肉や適性体重の維持は、若い頃から意識しておきたいものです。

予防をしても完全には防げませんが、早い段階で猫が抱える不調に気づくことが、何より大切でしょう。

関連記事

庭にでたら、『倒れて痙攣している黒猫』が……過酷な生活からの変化に涙がでると100万再生を突破「本当にありがとう」「涙涙の一言」の声
猫から『好かれる人』のタイプ5つ
『ダイクロイックオッドアイの白猫!?』……"珍しすぎる特徴"を持つ猫に「神秘的な目」「まるで宝石みたい」と釘付けになる人続出
『体中に粘着物がついた猫』を保護→病院に連れていったら…驚くべき変化に感動する人続出「表情に涙があふれた」「本当によかった泣」の声
早朝に『ガタガタ』と物音、恐る恐る見に行った結果…猫の『まさかの姿』が481万表示「王女様みたいで笑った」「映画のワンシーンw」

  1. 大間漁協のマグロ漁船転覆 船長の遺体見つかる 19年初競りで史上最高値3億円超の一番マグロを釣り上げ
  2. 魔裟斗さん・矢沢心さん サンタクロース姿でケーキ配る
  3. 「問題の重大性を世界へ」元ジャニーズJr.がアメリカで訴えを起こした理由を告白 原告の弁護士は460億円の賠償金請求について「2人が提案したわけではない」【news23】
  4. 「同居人を刺した」と通報、女(35)を緊急逮捕 同居人の男性(41)を殺害した疑い 沖縄・宮古島市
  5. 「ビールと紹興酒を飲んだ」 輸入中古車販売店の社長をひき逃げの疑いで逮捕 自転車の男性(61)は死亡 警視庁
  6. 都議ら約10人が100万円以上不記載か 都議会最大会派「都議会自民党」で収支報告書に不記載疑い
  7. 【中川翔子】 「猫111頭を助けて」 緊急動画で呼びかけ 多頭飼育崩壊現場からの猫たちを救うため「里親さん・一時預かりさん・レスキュー・ボランティア・物資支援」を募集
  8. 北九州市・中学生2人殺傷 平原政徳容疑者は警察の行動確認後、ほぼ家から出ず 3日続けて出前
  9. ドイツのクリスマスマーケットの車突入、死者5人に けが人は200人以上
  10. 12月21日(土)あすの天気 日本海側を中心に雪となり、大雪にも警戒必要 月曜日も日本海側は雪が続き、ふぶく所も
  11. JR成田線が運転再開 倒木の影響で一時運転見合わせ
  12. 初優勝のヴィクトリーナ姫路、宮部藍梨「噛みしめたい」井上愛里沙「もうちょっと高く跳べ!って言い聞かせた」【皇后杯】
×