『誤飲しやすい犬』の特徴3選 誤飲を繰り返すとどうなる?対処法までご紹介

2024-11-15 20:00

誤飲は、とくに子犬やしつけが不十分な犬、好奇心旺盛な犬に多く見られます。誤飲を繰り返すと、消化器官の損傷や中毒の危険性が高まり、最悪の場合は命に関わることさえあります。今回は、誤飲しやすい犬の特徴や対処法について詳しく解説します。

誤飲をしやすい犬の3つの特徴

誤飲をしやすい犬には、共通する特徴があります。ここではとくに注意しておきたい特徴を3つ紹介します。思い当たることがあれば、対策を検討しましょう。

1.1歳未満の子犬

おもちゃで遊んでいる子犬

1歳未満の子犬は、誤飲のリスクが高いとされています。ある調査では、1歳以上の成犬と比べて誤飲で動物病院を受診するリスクが4倍も高いことがわかりました。

子犬は、成長の過程で興味を持った物を噛んだり舐めたりすることで確認し、いろんなことを学習していきます。また歯が生え変わる時期は、不快感からまわりにあるものをとにかく口に入れてしまいがちです。そのため必然的に誤飲が多くなってしまうのです。

2.しつけがされていない犬

ゴミ箱漁りをした犬

しつけがされていない犬も、誤飲のリスクが高いとされています。しつけが不十分だと、犬は「してはいけない行動」と「して良い行動」の区別がつきにくくなります。

とくに「待て」や「放せ」といった基本的な指示が身についていない犬や、日常的に人間の食べ物を与えている犬は注意が必要です。飼い主さんが目を離した瞬間に盗み食いをしたり、ゴミ箱漁りをしたりして危険物を口にしてしまうリスクがたかくなります。

このような犬の誤飲で多いものとしては、チョコレートや玉ねぎ、人間用の薬、プラスチック製品などが挙げられます。

3.好奇心旺盛な犬

走っている犬

好奇心旺盛な犬も、誤飲のリスクが高いです。好奇心が強い犬は、なんにでも興味を持ち、気になるものを見つけると、噛んで確認しようとします。これは犬にとって自然な行動ですが、誤飲の原因になりやすいため注意しなければいけません。

たとえば散歩中に落ちている石や枝、ゴミなどを拾ってしまう犬、家の中で食べ物ではないものを口にする癖のある犬は、とくに注意しましょう。

また、誤飲を繰り返すと、その行動がクセになってしまうこともあるため、なるべく口にさせないように対策をする必要があります。

何度も誤飲をするとどうなる?

テーブルの上を見上げる犬の横顔

誤飲を繰り返すと、その分だけ健康を損なったり、命を落としたりするリスクが高まります。

異物が大きい場合、食道や腸を通過できずに詰まる可能性があり大変危険です。とくに腸に異物が詰まると腸閉塞を引き起こし、命に関わることもあります。その際は手術で取り除く必要があるため、犬にとっても飼い主さんにとっても大きな負担になるでしょう。

また竹串やプラスチック片など鋭利なものを飲み込んでしまうと、消化器官を傷つける恐れがあります。

薬剤などの化学物質や特定の植物を摂取した場合も中毒を引き起こし、命に関わるケースが少なくありません。

愛犬を守るためにも、誤飲を防ぐしつけをおこなうことが大切です。

誤飲をしたときの対処法

聴診器とメガネを身につけた犬

犬が誤飲してしまった可能性がある場合、まずは誤飲した物を特定することが重要です。そのうえで、いつ頃、どれくらい飲み込んだのかを把握します。

誤飲した場合は、無理に取り出そうとしたり、吐かせたりしてはいけません。無理に引っ張ると喉に詰まったり、さらに奥に押し込んでしまう可能性があります。また飲み込んだものによっては、吐き出す際に食道を傷つけてしまうためです。とくに鋭利なものや有毒なものは危険性が高くなります。

誤飲が疑われる場合は、早急に動物病院を受診して適切な治療を受けることが重要です。もし飲み込んでしまったのが薬品の場合は、パッケージなどを持参しましょう。薬品の特定ができて治療の助けになる可能性があります。

まとめ

おもちゃで遊ぶゴールデンレトリーバー

犬の誤飲には、予防が最も重要な対策となります。

1歳未満の子犬やしつけが不十分な犬、好奇心旺盛な犬は、とくに誤飲のリスクが高いと言われています。

犬にとって危険なものは手が届かない場所に片づけて、誤飲させないようにするのが効果的です。

それでも、もし愛犬が誤飲をしてしまった可能性があるときは、慌てずに「なにを」「いつ」「どれくらい」飲み込んだかを確認し、早急に動物病院を受診しましょう。

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