『犬が直立しているときの心理』についてまとめました。直立は犬にとって負担の大きな姿勢です。注意すべきリスクを解説しますので、正しく対処しましょう。
犬が直立しているときの心理
愛犬が後ろ足で立ち上がり、直立する姿はよく目にするかと思います。可愛らしくもありますし、危なっかしくも思うのではないでしょうか。
犬が直立する姿は、それほど珍しいものではありませんが、色々な場面で目にすることのある姿にも、それぞれに犬の気持ちの違いがあります。
直立しているときの犬の心理を知り、正しく対応するようにしましょう。
1.嬉しくて興奮している
嬉しくて興奮しているとき、犬が直立することがあります。
飼い主が帰宅したとき、膝に手を乗せるようにして直立することがあるのではないでしょうか。飼い主の顔に少しでも自分の顔を近づけたいのかもしれません。
注意すべきリスクは、滑ってしまうことです。犬が直立したとき、床で滑ってしまうことがあります。敷物がズレてしまうことでも犬が滑ってしまいやすいです。
2.遠くにあるものが気になる
遠くにあるものが気になるとき、犬が直立することがあります。
最大の体高を誇るとされる超大型犬でも、最大1mとされていますから、遠くにあるものが見えづらく、後ろ足で立ち上がって見たいと思うのではないでしょうか。
犬の視力は「0.1~0.3」とされていますから、犬の目には、遠くで動く何か気になるものが見えているのだと思います。
注意すべきリスクは、そのまま後ろに倒れてしまい、背中や頭を強打してしまうことです。特に真上のものを見る時は注意が必要です。犬は後ろ足だけで立ってバランスを取ることが得意ではないためです。
3.テーブルの上の食べ物が気になる
テーブルの上の食べ物が気になるとき、犬が直立することがあります。
中型犬や大型犬であればダイニングテーブル、超小型犬や小型犬であればローテブルの上に食べ物が置かれているとき、直立して見ようとすることがあります。
注意すべきリスクは、盗み食いをしてしまうことです。人間の食べ物は、犬にとってカロリーや塩分が高すぎます。中毒症状を引き起こす食べ物もあります。
4.嫌なことから逃れたい
嫌なことから逃れたいとき、犬が直立することがあります。
犬を捕まえようとして追いかけた後、壁に追い込まれた犬が直立することがあります。触れられたくないのです。普段は大好きなはずの抱っこもされたくないのです。
注意すべきリスクは、抵抗して飛びかかったり咬みついたりすることがあるということです。これは人間側へのリスクですね。
相手が他人であればトラブルへと発展することもあるため、愛犬が嫌がって直立するときは、無理強いをしないようにしましょう。
5.抱っこしてほしい
抱っこしてほしいとき、犬が直立することがあります。
我が家のポメラニアンもよく、「抱っこして~♡」と甘えて直立することがあるのですが、可愛くて見ていたい気持ちもありつつ、危なっかしく思う瞬間です。
注意すべきリスクは、床で滑ってしまうことや転倒してしまうことです。
抱っこしてほしくて直立するとき、そのままジャンプすることがあります。小型犬が転倒すると、脱臼や骨折の原因になりやすいです。そのため、愛犬に直立させないための対応をしましょう。
まとめ
犬が直立しているときの心理を5つ解説しました。
- 嬉しくて興奮している
- 遠くにあるものが気になる
- テーブルの上の食べ物が気になる
- 嫌なことから逃れたい
- 抱っこしてほしい
膝蓋骨脱臼や股関節脱臼になりやすく、普段から外れたり戻ったりを繰り返している犬は、直立することで足に負担がかかり、脱臼しやすいため注意しましょう。
また、椎間板ヘルニアを発症するリスクも高まる恐れがあるため、発症する頻度が高いとされる犬種は要注意です。
直立は、犬の体に負担のかかる姿勢です。可愛い姿ですが、リスクが伴うことを理解し、適切に対応しましょう。
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