猫が前足を「バッテン」状に組む姿はとても可愛らしく見えますが、実はその行動にはいくつかの理由が隠されています。ここでは、猫が「バッテン」をする4つの理由をわかりやすく解説します。愛猫のキモチや環境の状態に応じながら、コミュニケーションに役立てましょう。
1.リラックスしている
猫が手をバッテンにする一般的な理由は、リラックス状態にあることです。
猫が安全だと感じている場所で、体を落ち着かせているとき、前足をクロスさせていることが多く見られます。特に猫が床や柔らかい場所で「バッテン」しているときは、居心地の良さを感じているのでしょう。
この姿は、人でいえば足を組んでリラックスしているのと似たようなものです。猫も居心地の良い環境でくつろいでいることが多いので、こうしたリラックスした仕草を見たら、猫が安心していると理解してあげましょう。
2.警戒心が少しある
リラックス状態とは逆に、猫が顔の前で目を覆うようにバッテンをしていたら、音や光などの環境に警戒心を感じている場合もあります。
多く見られるのは、猫がお昼寝中に電気や日の光に眩しさを感じたとき、突然の物音などにびっくりすると、少しでも安心感を得ようとして顔の前で前足をクロスさせます。
猫は移動するまでもないけれど、その場を少し居心地が悪いと感じていることもあるでしょう。猫が快適に過ごせるように猫の状態に合った配慮をしてあげたいですね。
3.姿勢を変えて気分転換
猫が「バッテン」をする理由には、気分転換をしたいときもあります。
眠っている途中に伸びをするかのように胸のあたりでバッテンを作っていたら、体をほぐすためのストレッチであることが多いです。
他には猫が起きている場合でも、気分転換のために前足をクロスさせている場合もあり、その仕草を通してリラックスを深めているとも考えられます。
4.体温調整をしている
猫が「バッテン」をする理由には、気温や体温調整も関係しています。
寒い日や少し冷える場所では、体を横に丸めて前足をクロスさせることで体温を逃がさないようにしていることがあります。このとき、猫の体全体は小さく丸めていることが多いでしょう。
反対に暑い時期には、体の熱を放出するために腕を伸ばすようにバッテンしてリラックスしている姿も見られます。
猫は季節や気温に応じて姿勢を変えることがあるため、注意しながら猫の行動を観察すると、猫が好む環境のヒントを知ることができます。
まとめ
猫が前足を「バッテン」にしているのは、「リラックス」「軽い警戒」、ストレッチなどの「気分転換」、そして「体温調整」など、さまざまな気持ちや状況が影響しています。
猫がどのような環境や気温で「バッテン」をしているか観察することで、安心しているのか、少し不安を感じているのかを理解できるようになります。もし猫がリラックスしているようであれば、そっと見守り、警戒している様子が見られたら周囲の音や明かりを調整するなどの配慮をすると良いでしょう。
猫の小さな仕草に込められた気持ちを知ることで、猫との距離がさらに縮まり、安心して過ごせる環境を整えることにつながります。
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