三菱UFJ元行員が客の貸金庫から現金・貴金属など盗む　被害額は時価で十数億円

三菱UFJ銀行は、支店の管理職だった元行員が客の貸金庫から時価総額十数億円相当の現金や貴金属などを盗んだとして、懲戒解雇処分にしたと明らかにしました。銀行側は、警視庁に相談しているということです。

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三菱UFJ銀行によりますと、元行員は2020年4月から2024年10月のおよそ4年半にわたり、練馬支店と玉川支店の貸金庫を管理する立場の管理職だった際、およそ60人の客の貸金庫からあわせて時価十数億円相当の現金や貴金属を盗んだということです。元行員は客に無断で金庫を開けていて、金庫を利用する客から「金庫に資産がない」という指摘があり、発覚しました。

内部調査に対して元行員は盗んだことを認めていて、三菱UFJ銀行は今月14日に元行員を懲戒解雇するとともに、警視庁に相談しています。被害金額については全額補償するほか、ほかの支店での被害は確認されていないということです。

三菱UFJ銀行は「お客さまならびに関係者の皆さまに心よりお詫び申し上げます。元行員が本事案を起こしたことは誠に遺憾です。全容解明に向けて警察にも相談しながら調査を継続していきます」としています。