スマホ時代になぜ“紙の手帳”?予定を記入するだけじゃない、トレンドは「ライフログ」【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-11-22 22:34

いま、紙の手帳の需要が増え、売り上げも伸びているといいます。スケジュール管理だけならスマホで十分だと思いますが、なぜなのでしょうか。

【写真を見る】あなたの手帳、見せてください

スマホ時代に紙の手帳が人気 流行の「ライフログ」とは

日比麻音子キャスター:
わたしのプライベートの手帳には行ったライブのチケットや、展覧会のシールとかが入っています。煩雑に見えるかもしれませんが、いただいたメッセージとか、お気に入りのシールとかを入れて、手帳には私の思い出が詰まってます。

山内あゆキャスター:
スマホ時代になりましたが、実は手帳を買い求める人が増えているそうです。

ハンズ広報の玉野早紀さんによると「2022年頃から紙の手帳の売り上げが伸びています」ということで、直近1か月の売り上げは前の年の約120%なんだそうです。

手帳の使い方というと、基本はやはり「スケジュール管理」ですよね。

ただ、スケジュール管理以外の部分が今、人気になっているということです。それが「ライフログ(生活の記録)」。まさに日比さんが使っているように、推し活や旅の思い出などを書き込める、自由なページが多い手帳が人気なんだそう。

今回、20代の東急ハンズのスタッフの方の手帳を見せていただきました。

まずはデザインがかわいい!色ペンやスタンプでかわいらしく、月末には「NONBIRI(のんびり)」とローマ字で書いてあるんです。それだけでこの方の人柄がちょっと伝わってきますよね。

そして、まさにライフログなのが、ウィークリーのページ。

ハンズのスタッフはスケジュールを書くのではなく、左側にはその日に勉強した美術作品の名前と百人一首を書き、右側には英語の勉強のための文章や単語を書いて。このような感じで、様々な生活の記録と勉強に手帳を使っているということです。

“日本一テレビに出演する一般人” アキダイ社長の手帳の中身は?

山内キャスター:
そして、“日本一テレビに出演している一般人”、アキダイの秋葉社長にも手帳の中身を見せてもらいました。

――手帳、使ってますか?

スーパーアキダイ 秋葉社長:
「手帳ね。本当は必要なんでしょうけど、手帳代わりにカレンダーに書いてるんで」

――超多忙なのにそれで大丈夫ですか?

スーパーアキダイ 秋葉社長:

基本的にはカレンダーに書いてあって、出先に出るのときなんかはうちのスタッフに連絡して、『社長室のカレンダー見て』とか言って」

手帳の代わりにカレンダーでスケジュール管理。社長室にあるということで見せてもらいました。

――Nスタの取材予定は書いてないんですね

スーパーアキダイ 秋葉社長:

「一昨日も来てたんですけどね、Nスタね。よっぽどテレビ局は書かないですよ。書いたら書ききれないですよね。11月だけでも多分すでに(取材は)30個ぐらいは来てるんじゃないですかね」

そして、絶対に忘れない予定はというと…

――12月13日 何の予定入ってます?

スーパーアキダイ 秋葉社長:
「ひるおびの忘年会だよね。さすがにこれは覚えてたよね。金曜日ね。ひるおびの忘年会に誘われてますけど、Nスタさんもぜひ、誘ってもらえませんか?」

気になる 直木賞作家の手帳

山内キャスター:
そして直木賞作家・永井さんにも、使っている手帳を持ってきていただきました。

永井紗耶子さん:
これはネタとか、思いついたこととか取材したこととかを書いておく手帳です。

山内キャスター:
中身を一部フリップにさせていただきました。絵がお上手なんです。これは何を描いたんですか?

永井紗耶子さん:
これは徳川家康と豊臣秀吉ですね。展覧会を見て、コラムのようなものを書くときに、ちょっと絵を添えましょうということになって、描きました。

山内キャスター:
さらに、他のページを見ると…ネタ帳にあたるんでしょうか?

永井紗耶子さん:
これはタイトルを考えていたときに気になるフレーズを書いたもので、古典の道成寺とか、能楽とか、紀貫之の歌とか、気になっているものを書き散らして、その中から気になるキーワードをピックアップしていって、最終的に全然ここにない「華に影」というタイトルになりました。

日比キャスター:
書くことによって思考の軌跡が残るので、頭の中も整理されますよね。
改めて、プライベートが雑だということが今回ばれてしまいました(笑)。反省したいと思います。

========
<プロフィール>

永井紗耶子さん
「木挽町のあだ討ち」で第169回直木賞受賞
歴史・時代小説家 過去に新聞記者の経験も

  1. 東京・世田谷区砧で作業員2人搬送 30代男性作業員は意識不明 塗装を剥がす作業で薬剤使用か
  2. 【速報】上越・北陸新幹線の運転再開
  3. 校内で1年間『盗撮やり放題』 公立小学校教諭(33)逮捕・起訴・懲戒免職 教諭は「ストレス発散のために…」
  4. 立花孝志党首を刑事告訴 SNS上で名誉を毀損 兵庫県議会・百条委の委員長
  5. 2024年の人道支援関係者の死者は過去最悪の281人 国連「かつてないペース」
  6. 「助けの求め方が分からない」国内最大の少年院に密着 年々増加する「境界知能」の非行少年たち【報道特集】
  7. 「大谷選手の新たな壁画」ドジャースタジアムに作る計画? アーティストが明かす
  8. なぜ上場を彩る“あの鐘”は5回鳴らすのか 東証のセレモニーに込められた「こだわり」と「おもてなし」
  9. 【独自】「本当に驚きました」船井電機・前社長 破綻は報道で知る 流出した300億円について「不正はない」
  10. 異色経歴の2人の挑戦に注目 ルーキー小林香菜はサークル出身、世代トップ選手だった伊澤菜々花は2年のブランクから復帰【クイーンズ駅伝】
  11. ブラジル警察 クーデター容疑などでボルソナロ前大統領らを最高裁に告発
  12. 脱出に成功する日も遠くない?高いフェンスをオオカミがよじのぼる!!
×