猫の『お散歩』は危険もいっぱい 外に連れ出すことの5つのリスク 室内でできる発散法も

2024-11-24 16:00

猫の散歩については、飼い主の間でも意見が分かれるトピックです。私個人的にも、室内での生活に慣れている猫が、急に外の環境に触れると多くのリスクにさらされるため、おすすめはできません。では外に連れ出すと猫にどんなリスクが生じるのでしょうか?また室内でのストレス発散法には何があるのでしょうか?

猫を外に連れ出すことの5つのリスク

飼い主にだっこされる猫

1.感染症のリスク

猫を外に連れ出すことでの大きなリスクのひとつが、感染症です。

外の環境には猫の健康に悪影響を与えるさまざまなウイルスや細菌が存在し、とくに野良猫や他の動物と接触する機会が増えることで、感染のリスクが高まります。

猫同士が触れ合うだけでなく、同じ場所を歩いたり、排泄物に接触することでもウイルスや寄生虫に感染することも…。

代表的な感染症には猫エイズや猫白血病ウイルス、猫カリシウイルスなどがあり、完治が難しく、命に関わる恐れもあります。

さらにノミやマダニといった「外部寄生虫」も屋外には多く生息しており、感染症を媒介するだけでなく、アレルギー反応や皮膚病を引き起こす原因にもなるのです。

こうしたリスクを防ぐためには、感染症のワクチン接種や寄生虫の予防対策が効果的ですが、完全にリスクを避けるには、そもそも外に連れ出さず、室内で安全に過ごさせる方が賢明でしょう。

飼い主は猫の健康を守るためにも、外出による感染症のリスクをしっかりと理解し、慎重に判断することが重要です。

2.交通事故のリスク

猫は車や自動車の危険性を十分に理解していないため、突然飛び出したり予期せぬ行動をとったりする場合があります。

たとえばリードをつけて散歩をしていても、車のクラクションや動きに驚いて急に暴れ出したり、引っ張ったりして逃走するなど。その結果事故に巻き込まれてしまう危険が生じます。

交通事故は一度起これば取り返しがつかない事態となりかねないため、散歩ではなく室内での活動を工夫し、外出による交通事故のリスクを避けるのがベターです。

3.迷子・誘拐のリスク

猫の散歩中に心配しなければならないリスクとして、迷子や誘拐の問題があります。

突然の大きな音や見慣れない光景に驚いて、ハーネスから抜け出してしまったり、リードが外れたりして、一瞬のうちに姿を消してしまう事態も…。

とくに見知らぬ場所でこのようなことが起きると、自力で家に戻れなくなって、迷子猫になってしまいます。

また「かわいい猫を見かけて持ち去ってしまう」という悪質な誘拐事件もあり、二度と愛猫と再会できないという事態も否定できません。

迷子札やマイクロチップの装着はリスク軽減の一助になりますが、確実な防止策とは言い難いため、できる限り安全な室内環境で生活するのが望ましいでしょう。

4.ほかの動物との闘争リスク

猫を外に連れ出すと、ほかの動物と遭遇し闘争が発生するリスクも考慮しなければいけません。

室外には他の猫だけでなく、犬や野生動物、地域に生息する小動物もいます。

とくにテリトリー意識が強い猫同士の間では、外部の猫が侵入してきたとみなされると攻撃的な反応を引き起こし、闘争に発展するケースがよくあります。

これにより噛み傷や引っかき傷などの怪我を負い、そこから細菌やウイルスが体内に侵入するかもしれません。

猫の健康や安全を守るためにも、できるだけ室内で安心して過ごせる環境を整えることをおすすめします。

5.ストレスのリスク

猫を外に連れ出す際には、猫が大きなストレスを感じることも無視できません。

猫は基本的に環境の変化に敏感な生き物であり、見慣れない場所や匂い、人の往来、騒音などの刺激が急激に増えると、不安や恐怖を覚えることがよくあります。

また猫は自分のテリトリーをもつため、テリトリー外はいわば未知の世界。周りに天敵がいるかもしれないような場所に行くのは、恐怖でしかありません。

そのため猫を犬のように気軽にあちこち連れて行くのは、非常に難しいのです。

もし過度なストレスをかかえるようになると、猫の健康に悪影響を及ぼすこともあり、それが食欲不振や体調不良といった形で表れる場合があります。

そのため、外出の必要がない場合には、なるべく室内で過ごすようにしましょう。

猫の室内でできる発散法

キャットウォークを移動中の猫

猫のストレス解消と運動不足の解消は、室内でも十分に可能です。以下のような方法で、愛猫の心身の健康を保ってあげましょう。

高い場所の確保

キャットタワーなどを設置し、さまざまな高さでくつろげるスペースを作ってあげましょう。

隠れ家の用意

ダンボール箱やベッドの下など、隠れ家となる場所も用意すると、猫は安心感を得ることができます。

遊び

猫のおもちゃは多種多様です。羽根つきの棒やレーザーポインターなど、猫の狩猟本能を刺激するおもちゃで一緒に遊んであげましょう。

窓際のスペース

外の様子が見える窓辺は、猫にとって魅力的な場所です。猫が安全に外を眺められるように、窓際にベッドを置いたり、猫用のハンモックを設置したりするのも良いでしょう。

ブラッシング

ブラッシングは猫の毛並みを整えるだけでなく、スキンシップを通してストレスを軽減する効果もあります。

これらの方法を試して、愛猫が室内で楽しく過ごせるように工夫してみましょう。

まとめ

散歩中の猫

猫の散歩については、そのリスクと必要性を十分に検討する必要があります。

多くの場合、室内で適切な運動環境を整えることで、十分な運動量とストレス解消が可能です。

ただしその上で外での散歩を選択する場合は、万全の準備と対策を行いましょう。

関連記事

『赤ちゃん黒猫』を保護した結果……現在までの軌跡と『約2年後の姿』に感動の声続出「ママさんとの出会いで泣」「愛情たっぷりだね」
猫が見つめる理由とは?飼い主をじっと見る9つの心理
『猫の宝物』をロボット掃除機が回収→猫が必死で追いかけて…『哀愁漂う背中』に爆笑!「感情が伝わってくる…w」「かわいすぎる!」の声
蹴って遊ぶおもちゃを猫にプレゼントしたら…『大熱狂のケリケリ』が激しすぎると7万1000再生「躍動感すごw」「素晴らしい蹴りっぷり」
『片足を失った子猫』を保護→10日が経過すると……あまりにも『想定外すぎる姿』に「めっちゃ可愛いww」「ニヤけてしまった」と26万再生

  1. 【 水上恒司 】 『WIND BREAKER』公開記念  「僕らも小さい頃に観た不良映画で、なんか強い気持ちになった」
  2. 悩んだ人はコレに決まり!? 現役秘書が厳選“失敗しない”手土産、失敗しがちな人の特徴【Nスタ解説】
  3. 臨時国会が閉幕、残された課題「議員定数削減」「政治とカネ」「“年収の壁”引き上げ」どうなる?【Nスタ解説】
  4. 洋上風力発電事業の公募制度「見直し案」とりまとめ 再公募は来年度以降の見通し 採算合理性の低い入札を防ぐ措置導入 経済産業省
  5. 【李相日監督】大ヒット映画『国宝』の作家・吉田修一さんに『人生を変えていただいた』 第7回 野間出版文化賞を受賞
  6. 【辻希美・長女】希空 「今年もクリスマスディズニー❤」「このいちごミルク大好き!!!」
  7. コンビニが“遊び場”に? ファミリーマートがIP=知的財産の活用を強化 クレーンゲームなど5000店舗に拡大へ
  8. 【 i☆Ris 】 イベントを延期 「ご来場のお客様へ危害を加える内容のメールが」 公式サイトで声明 「毅然とした態度で臨む」「関係警察署と情報共有を行いながら対応」
  9. 【速報】東京・赤坂の“個室サウナ店夫婦死亡火災” 夫が妻に覆いかぶさって倒れる 警視庁
  10. 床で寝そべっていた猫→邪魔しないように『避けて通った』結果…予想外すぎる展開が41万再生「沸点が意味不明w」「跨ぐんじゃねぇよ!」
  1. 全ての部屋の非常用ボタンがつながらず…赤坂・サウナ店2人死亡火災 受信盤の電源入らず 従業員も事件当時不在 業務上過失致死の疑いも
  2. 「気温がおかしい…」来週は“10年に一度レベルの高温”の見込み 全国的に暖かい年末に
  3. 世界都市ランキング 東京がNYを抜き初の2位に 大阪は18位、福岡は40位
  4. 『風呂嫌いのネコ』を一人でシャンプーした結果…想像を超えてくる『激しい攻防戦』が56万再生「怖いんだよねw」「お疲れ様ニャ」と話題
  5. 鴨が飛ばないハプニングも…愛子さま初の単独“鴨場接待” 皇室伝統の「鴨猟」で外交団をおもてなし
  6. 骨組みを残し全焼…北海道・新千歳空港に向かう連絡バスが炎上 乗客40人と男性運転手は全員避難
  7. 千葉・鴨川市のメガソーラー 新たに開発許可区域外での森林伐採が発覚 合計で13か所 約2.4ヘクタール
  8. 【速報】東京・赤坂の“個室サウナ店夫婦死亡火災” 夫が妻に覆いかぶさって倒れる 警視庁
  9. 【 高橋名人 】 目を手術 「白内障と硝子体出血です」 転倒した時に右目を殴打・眼球内に出血
  10. 中国の新型空母「福建」が台湾海峡を通過 台湾国防部が空撮画像を公開
  11. 拡大中「お正月は休業します」百貨店やスーパー、飲食業界でも【Nスタ解説】
  12. カウントダウンが停止…H3ロケットが直前で打ち上げ中止 原因は「設備系に異常が確認」