実は、犬が感じているストレス原因の大半は人と一緒に暮らすことで起きています。これは、飼い主さんが気づかぬうちに愛犬に与えてしまっているストレスの原因を知り、気を付けていくことで防ぐことができます。今回、それらの原因と解決策をお伝えしていきます。
その問題行動の原因は、ストレスが原因かも?
吠えたり嚙んだり、人にとって困る犬の行動は〝問題行動〟と呼ばれます。
犬が元々持っている性質が人にはマッチしないことで問題化しているので、通常はしつけによって犬に人のルールを教えることで改善していきます。
しかし、ストレスによって引き起こされる問題行動はしつけでは改善できません。
しつけを頑張っても愛犬との関係がうまく築けない…というお悩みはこういったことが理由で起こっているかもしれません。
適度なストレスであれば犬が快活に過ごすために必要なことです。
強すぎるストレスや回復が間に合わない慢性的なストレスの場合は、免疫機能がうまく働かなかったり、何気ない事にイライラしやすくなるなど弊害があります。
では、これらのストレスとはどのようなものなのか見ていきましょう。
環境の変化によるもの
犬は環境に慣れ、飼い主さんたちを家族だと認識するまでに早くても半年近く掛かると言われています。
加えて、家具の配置が変わったり新しい物が増えたり、家族以外の人が頻繫に出入りするなど
日常の環境が少し変わっただけでも、犬にとっては大きなストレスになることがあります。
特に決まったルーティンが変わること(朝散歩ができなくなる、餌の時間がズレるなど)は、犬にとって精神的な負担になりやすい為、仕事などで生活サイクルが変わりやすい人は注意しましょう。
飼い主の感情や態度によるもの
犬は人の感情をよく読み取ります。
なぜなら、犬同士は言葉ではなくボディーランゲージや相手の気配・気の流れなどを読むことでコミュニケーションを図っているため。
飼い主さんのメンタルが安定しないと、犬の気持ちも落ち着きにくくなってしまいます。
愛犬のためにも穏やかでいられるようにしたいですね。
無理な交流(理想の押し付け)
人は犬を見る時ついつい擬人化してしまいます。
人同士が友達を作り楽しく過ごせるように、愛犬にも友達を作り、遊べるようになればきっと楽しいはずだ!と犬同士の交流を無理に進めてしまう方も少なくありません。
犬はある程度犬同士コミュニケーションを取れる動物ではありますが、限界があります。
犬は基本的に上下関係を通して相手を見ます。
上下関係の決着がつくことで穏やかに過ごすことができるのです。
とはいったものの、必ずしも決着がつくとは限りません。
相手の犬によっては相性が合わないこともあるため、避けたがったり、頻繫に喧嘩をしてしまうこともあります。
この場合、お互いを受け入れることが出来ない為、無理に関係を良くしようと一緒にすると強いストレスが掛かってしまいます。
そうとは知らず、無理に犬同士のコミュニケーションを促してしまうことは積極的に強い負荷を愛犬に強いることになります。
その反動からお散歩中にほかの犬や人に吠え付いてしまうなど問題行動につながることもありますので、無理な交流には気を付けましょう。
かといって、交流を避けてばかりでは一向に犬同士のコミュニケーション経験が積めないため、適切な手順で犬に合わせていくことは必要です。
適切な手順を踏むためには、犬同士の交流に対応できる専門家を頼ることをお勧めします。
まとめ
人が良かれと思って、もしくは無意識に行っていることでも愛犬にとっては大きなストレスになっていることもあります。
問題行動を改善する場合、ついついしつけという〝手段〟に目が行きがちになりますが、適切な飼育方法を見直すことが改善に繋がることもあります。
今回お伝えした人側の行動が、愛犬にとって大きなストレスとなっていないか見直すきっかけとなれば幸いです。
関連記事
・犬が食べていい果物!与える際の注意点や食べてはいけないものも解説
・犬の鳴き声がもつ意味とは?犬の気持ちを理解してしつけや騒音対策に生かそう
・リビングに『小さなクッション』を置いていたら、犬が…『そこにおったんか』まさかの同化する姿が84万再生「ぬいぐるみかと思ったw」と絶賛
・犬の遠吠え『調子が良いとき』と『調子が悪いとき』を比較した結果…思った以上に『違いすぎる鳴き声』が215万再生「落差で草」「爆笑ww」
・愛犬がわがままになる4つの甘やかし行為