猫を飼いはじめたけれど、なかなか懐いてくれない…そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。実は、猫に懐いてもらえない人にはいくつかの共通点があります。今回は、猫に懐いてもらえない人の5つの共通点と、その改善方法をご紹介します。
1.声が大きい
猫はとても聴覚が鋭い動物です。人間の約3倍もの聴力を持っており、静かな環境を好みます。そのため、大きな声は猫にとってストレスの原因となります。日常的に大きな声で話したり、急に叫んだりすると、猫は警戒心を強めてしまい、近寄ってくれなくなります。
初対面の猫や、新しく家に迎えたばかりの猫に対しては、優しく穏やかな声で接することが大切です。普段から猫と話すときは、できるだけ声を抑え、リラックスしたトーンで話しかけるように心がけましょう。
2.動作が荒い
猫は動きに敏感な動物です。突然の大きな動作や荒々しい動きは、猫にとっては恐怖の対象となります。
たとえば、急に手を伸ばして撫でようとしたり、大きな物音を立てたりすると、猫は驚いて逃げ出してしまうことが多いです。
子猫や警戒心が強い成猫の場合、そうした行動は猫との信頼関係を築く上でマイナスになります。猫に触れる際は、ゆっくりとした動作を心がましょう。
また猫が自分から近寄ってくるまで、無理に触ろうとしないのがポイントです。
3.苦手なニオイがする
猫は嗅覚が非常に発達しており、人間の1万~10万倍の感度を持っています。人間にとっては良いニオイでも、猫は刺激的で嫌なニオイと感じているかもしれないのです。
猫が嫌うニオイには、香水や柔軟剤、タバコ、柑橘類などがあります。飼い主さんがこうしたニオイをまとっていると、猫は近寄りたがらなくなってしまいます。
猫と仲良くなりたいなら、自分の身だしなみを見直すことも大切です。香水やニオイのきつい柔軟剤の使用を控えたり、部屋の換気を良くして、猫が嫌がるニオイがこもらないように心がけましょう。
4.じっと見つめる
猫は相手の目をじっと見つめる行為を「威嚇」ととらえることがあります。とくに初対面の猫や、まだ人間に慣れていない猫に対してじっと目を合わせるのはNGです。「こいつ、けんか売ってるのか?」と思われてしまうかもしれません。
猫にとって長時間のアイコンタクトは緊張と不安を増大させます。もし猫にリラックスしてもらいたいなら、あえて目をそらしたり、ゆっくりと瞬きをして「敵意はありませんよ」と伝えるのが効果的です。
この行動は「ゆっくり瞬き」や「キャットキス」と呼ばれ、猫に安心感を与えると言われています。猫と目が合ったら、ゆっくりと瞬きをしてみましょう。
5.猫のペースを無視する
猫はマイペースな動物。自分のペースで行動することを何よりも大切にします。無理やり抱き上げたり、寝ているところを邪魔したりすると、猫は不快感を抱き、結果としてあなたを避けるようになるでしょう。
とくに慣れていない猫に対しては、猫が自分から近寄ってくるまで待つのがベストです。猫がリラックスしているときや、遊びたい気分のときに触れ合うことで、信頼関係を築きやすくなります。
また猫のペースに合わせてコミュニケーションを取ることで、猫に懐かれやすくなります。
まとめ
猫に懐いてもらえない原因は、人間の行動に問題があることが多いです。声のトーンや動作、ニオイ、視線、そして猫のペースを尊重するかどうかが、猫との関係を左右します。
猫は繊細で、自分のペースを大切にする生き物です。だからこそ猫ファーストの姿勢を持って接することが大切なのです。
今回紹介した、懐いてもらえない人の共通点を意識して、猫にとって快適な環境を整え、信頼される飼い主を目指しましょう。猫との生活をより楽しいものにするための第一歩なのですから。
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