■NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD(26日、東京・新高輪プリンス)
日本野球機構は26日、今年活躍した選手を称える年間表彰式の“NPB AWARDS 2024”を開催した。新人王はセ・リーグ、船迫大雅(28、巨人)。パ・リーグは武内夏暉(23、西武)となった。
巨人の船迫は2022年ドラフト5位で入団。1年目の昨年は36登板で30イニングを投げた。「投手として前年までの1軍での登板イニング数が30回以内」という新人王資格を残していた。プロ2年目は全試合ベンチ入り、51試合に登板し、4勝0敗22ホールド、防御率は2.37。救援投手としてフル回転した。
船迫は10月16日に28歳を迎え、1957年の藤田元司(当時26)、2010年の長野久義(当時26)を抜き、球団史上最年長新人王となった。さらにプロ野球史上でも1950年の松竹ロビンス・大島信雄(当時29)に次ぐ、2番目の受賞となった。
会見で船迫は「素直にうれしい」と緊張気味に話し、「143試合ベンチ入りすることができたっていうのは、自分の中でなんていうんですか。頑張ったかなっていうふうに思います」と笑顔を見せた。
プロ2年目の今季は「(試合の)厳しい場面で抑えていくうちに、自分がどんどん大きくなってるなって強くなってるなっていうのは感じていました」と手応えを感じ、「来シーズンは日本一に向けて、チームが日本一になるために貢献できるピッチングをしたいなと思ってます」と力強く誓った。
パ・リーグでは7年ぶりにルーキーが新人王を獲得。西武の武内はプロ初登板で初勝利をマークすると、9月のロッテ戦では初完投・初完封。チームでは2007年の岸孝之(39、現・楽天)以来、17年ぶりに新人で10勝と規定投球回をクリアする快挙を達成した。西武での新人王は2022年の水上由伸(26)以来、2年ぶりとなった。
会見にはチームメイトの炭谷銀仁朗捕手(37)からプレゼントされたブラウンのスーツで登場し、「自分で言うのもあれなんですけど、似合ってるかなと思います」と笑顔を見せた。
「今年1年間は体調不良などもあり、(ローテーションを)回ることできなかったんで、来季は1年間ローテーションを守って、今年以上の成績っていうのを目指しています」と更なる飛躍を口にした。
■船迫大雅
51試合 4勝0敗22ホールド 防御率2.37
■武内夏暉
21試合 145回1/3 10勝6敗 防御率2.17 107奪三振 勝率.625