占いから来た言葉、それが「当たるも八卦当たらぬも八卦」です。
しかし、この言葉は本来何を意味しているものなのでしょうか。
そもそも「八卦」とは何を意味するのでしょうか。
ここでは「当たるも八卦当たらぬも八卦」について解説します。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」とは
ここでは「当たるも八卦当たらぬも八卦」の意味を解説します。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」の意味
「当たるも八卦当たらぬも八卦」は、占いは当たる場合もあれば当たらない場合もあるということを表現した言葉です。
この言葉自体は「当たっても当たらなくてもそれが占いである」というようなニュアンスの言葉となります。
だからこそ「占いなど気にする必要はない」という意味合いでも使用されます。
つまり「占いを信用するのはほどほどにしておこう」という意味の表現といえるでしょう。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」の用い方・例文
「当たるも八卦当たらぬも八卦」は占いに対して使用します。
・例文1:占いは当たるも八卦当たらぬも八卦、必ずしも的中するわけじゃない。
・例文2:当たるも八卦当たらぬも八卦、占いに人生を左右される必要はないさ。
・例文3:当たるも八卦当たらぬも八卦だからこそ、占いを信じるのはほどほどにすべきである。
このように「当たるも八卦当たらぬも八卦」は占いに対して使用します。
ただし「占いなど信用するな」という強い語気ではなく「占いなんてそんなものだ」という柔らかい意味合いで使用することがほとんどです。
あくまでも「占いの結果なんて気にしない方がいいよね」というニュアンスで使用されると覚えておきましょう。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」の「八卦」とはなんのこと?
ここからは「当たるも八卦当たらぬも八卦」に含まれている「八卦」という言葉について解説します。
「八卦」とは
「当たるも八卦当たらぬも八卦」の「八卦」は占いのことを意味します。
「八卦」は陰と陽を示す3つの算木を組み合わせてできる八種の形を指します。
転じて、易をはじめ人相見や手相見などの占いを指すようになったそうです。
もともと「八卦」は古代中国で生まれたもので、中国神話に登場する帝王「伏羲」が天地自然に象って作ったという伝説が残っています。
現に「八卦」の形状は多種多様な事物事象を表しています。
転じて、方位に当てて運勢や吉凶を占うようになったようです。
韓国の国旗にも配置されている「八卦」
韓国の国旗にも「八卦」が配置されています。
韓国の国旗は白地の中央に置かれた赤と青の2色からなる「陰陽」で「太極」を表しており、その周囲四隅に「卦」を配置しているのが特徴です。
これは中国の伝統的な図案を取り入れたデザインとして知られています。
この太極旗は李氏朝鮮時代の1883年旧暦1月27日に朝鮮国の国旗として初めて公布され、朝鮮独立運動を通じて朝鮮民族を象徴する旗として認知されました。
その後、1948年8月15日に大韓民国が独立を果たすと1949年10月15日に大韓民国の国旗として法令でデザインが確定しました。
以来、太極旗は現在でも韓国の国旗として使用されています。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」の類義語
ここからは「当たるも八卦当たらぬも八卦」の類義語を紹介します。
鬼が出るか蛇が出るか
「鬼が出るか蛇が出るか」は、どんな事態が起こるかわからない予測不能で不気味な状態のことを例えた言葉です。
日本では古くから「鬼」や「蛇」の類は恐ろしいものとして扱われてきました。
人間にとって突然現れる「鬼」や「蛇」は不気味なものだったわけです。
転じて、予測不能で不気味な状態であることを「鬼が出るか蛇が出るか」と表現するようになったとされています。
ちなみに、この言葉は傀儡師の口上にも使用されていたとされ「仏が出るか鬼が出るか」という言い方もされていたようです。
そういったどう転ぶかわからない曖昧な状況が「当たるも八卦当たらぬも八卦」に似ているのではないでしょうか。
吉と出るか凶と出るか
「吉と出るか凶と出るか」は、おみくじなどの占いで吉と凶のどちらが出るかわからない状況のことを表現した言葉です。
おみくじを引く際、吉が出ることもあれば凶が出ることもあります。
しかし、それに一喜一憂するのは無意味です。
なぜなら、占いは当たりも外れもあるからです。
その点が「当たるも八卦当たらぬも八卦」と同じ意味といえるでしょう。
まとめ
占いについて表現する言葉、それが「当たるも八卦当たらぬも八卦」となります。
「八卦」とは占いのことを意味し、古代中国で生まれたものとされています。
現代でも占いは人々に愛されていますが、その結果に一喜一憂するのはあまり意味がありません。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」はそういった占いに対して、当たることもあれば当たらないこともあることを意味します。
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