「立つ鳥跡を濁さず」とはどんな意味?どんな鳥の様子から生まれた言葉?その対義語は?

2024-12-06 14:30

人の去り際を表現する言葉、それが「立つ鳥跡を濁さず」です。
しかし、このことわざはどのような意味を持つのでしょうか?

この記事では「立つ鳥跡を濁さず」がどのような言葉なのかについて解説します。

「立つ鳥跡を濁さず」とは

ここでは「立つ鳥跡を濁さず」の意味を解説します。

「立つ鳥跡を濁さず」の意味

「立つ鳥跡を濁さず」は引き際が潔く爽やかであることの例えです。

去っていく者は跡が見苦しくないようにきちんと始末してから出立しなくてはならないという戒めのようなニュアンスで使用することもあります。

逆に去った者が何も遺恨を残さず綺麗に旅立つことを指して「立つ鳥跡を濁さず」と表現することもあります。

「立つ鳥跡を濁さず」を使う場面・例文

「立つ鳥跡を濁さず」は美しい引き際に対して使用する言葉です。

・例文1:あの選手はまだ若いのに後世のことを考えてきっぱり引退した。その見事な勇退はまさに立つ鳥跡を濁さずだった。

このように、引き際が潔く爽やかである場面で使用します。

スポーツ選手がチームを抜ける際などに使用される他、会社や企業など特定の組織から綺麗さっぱり姿を消すことを指して使用する場合もあります。

ただし「立つ鳥跡を濁さず」は教訓のような意味合いで使用されることもあるので注意しておきましょう。

・例文2:立つ鳥跡を濁さずというように、引き際というのは見苦しくならないようしっかりと始末してから出立すべきである。
・例文3:転職する際は立つ鳥跡を濁さず、引き継ぎ期間をすべて全うしてから新たな職場に就職すべきである。

このように、去る者は残る者の迷惑にならないようにすべきだというニュアンスで使用されることもあります。

つまり「訪れた地や働いていた場に別れを告げる時は後片付けを行って綺麗にしてから旅立つべき」という心得としても使用されているわけです。

「立つ鳥跡を濁さず」の成り立ち

「立つ鳥跡を濁さず」は、鳥が飛び去る様子から来たことわざです。

現に鳥が飛び立っても水面が澄んだままの状況を描写した言葉となります。

本来、鳥は地面を強く蹴ったり翼を勢いよく羽ばたかせたりして飛び立つため、水面が揺れて汚れてしまう場合があります。
しかし、鳥の中には水面を揺らすことなく飛び立つ鳥もいるわけです。

その光景から生まれたのが「立つ鳥跡を濁さず」ということわざです。

「立つ鳥跡を濁さず」とはどんな鳥のこと?

「立つ鳥跡を濁さず」ではどんな鳥なのかは明示されていません。
ただし、末尾の「濁さず」という言葉から水鳥と推測できます。

では、水鳥のなかでもどのような鳥なのでしょうか?

これに関しては古い用例を見るとわかりやすいです。
現に安土桃山時代には「鷺は立ちての跡濁さぬ」などの表現が見られたため「水鳥=鷺(サギ)」を意味していたといえるでしょう。

ただし、現代では具体的な鳥ではなく人を対象に使用するのが一般的なので、あまりどのような鳥なのかは言及されません。

あくまでも水鳥が飛び去っていった情景を人に当てはめた言葉なので、どのような鳥かは明確にされません。

「立つ鳥跡を濁さず」の対義語

ここからは「立つ鳥跡を濁さず」の対義語を紹介します。

後足で砂をかける

「後足で砂をかける」は、世話をかけた恩人への義理を忘れるばかりか去り際に迷惑までかけることを意味することわざです。

この言葉は犬や馬が走る際に後ろ足で砂を蹴散らす場面を例えた言葉です。

転じて、人が恩を忘れたり最後に迷惑をかけたりする場面で使用します。

その点が「立つ鳥跡を濁さず」と相反するのではないでしょうか。

旅の恥は掻き捨て

「旅の恥は搔き捨て」は、旅先には知り合いがいないので仮に恥をかいたとしてもその場限りで済むということを意味することわざとなっています。

この言葉は旅先に恥を捨ててくる場面を例えた言葉となっています。

転じて、羽目を外す場面で使用するようになったそうです。

その点が「立つ鳥跡を濁さず」とは別の表現といえるでしょう。

あとは野となれ山となれ

「あとは野となれ山となれ」は、無責任なことの例えです。

今をやり過ごせば後のことはどうでもいいということを指す言葉となります。

要は目先のことが解決できれば他のことなどどうなっても構わないというニュアンスの言葉といえるでしょう。

その点が「立つ鳥跡を濁さず」とは別物の言葉となるのではないでしょうか。

まとめ

「立つ鳥跡を濁さず」は人の去り際を鳥に例えた表現です。

ここでの鳥は「濁さず」という表現から水鳥を表しているとされていますが、具体的にどのような鳥なのかは明確ではありません。

ただ、古い用例では「鷺」と表現されているため、鷺が飛び立つ際の情景から来た表現と覚えておきましょう。

関連記事はこちら

「後は野となれ山となれ」とはどんな意味でどんな時に使う言葉?その由来や、類義語に対義語は?
ごまかすことを意味する「お茶を濁す」、その由来は抹茶にあった!
数字をごまかすことを意味する「さばを読む」の「さば」は魚の鯖?その由来を解説

  1. 髙梨沙羅「ベッドでアラームを気にせず眠りたい」丸山希は「髙梨選手からおにぎりを…」メダリスト帰国会見【オリンピック】
  2. 【 桐谷美玲 】〝どっぷりシール沼〟友人とシール帳持ち寄り「がっつり平成女」の癒やし時間 フォロワー〝お気に入りが気になる〟
  3. 偽の書類作成して架空の債権譲渡契約を結ばせ9200万円詐取か 神奈川・小田原市の自営業の男逮捕 警視庁八王子署
  4. 東京・日野市の中央自動車道下り線で観光バスが炎上 乗客と運転手の計41人が避難 エンジントラブルが原因か 警視庁
  5. 【 ごみ清掃芸人 】トゲのある植物「集積所のすぐ隣にわかりやすく置いてくれると清掃員は助かります!」【マシンガンズ滝沢】
  6. 殺人罪などに問われた渥美遼馬被告が初公判で無罪主張 2023年に交際相手の女性を殺害・遺体を山梨県内の山林に遺棄した罪 東京地裁
  7. 「男は知らない人だった」けがの女性 東広島市の男性殺害事件 殺人と放火事件として捜査
  8. 「トラックとトラックの間に軽乗用車がはさまっている」女性を救助中 広島の尾道バイパス
  9. 飼い主が猫に『依存』しすぎるリスク3つ 起こりうるトラブルから適切な距離感まで
  10. 犬が飼い主に『お尻をつけて座る』心理5選 密着してくる理由や適切な対応まで解説
  1. 【速報】高市内閣が総辞職 18日夜には第2次高市内閣発足へ 全閣僚再任の方針
  2. 「3人が生き埋めに」男性3人が落雪に巻き込まれる 60代男性が意識不明の重体 北海道・札幌市
  3. 日本からの84兆円対米投資 第一弾の3案件決定 トランプ大統領「関税なしには実現しなかった」と強調
  4. 【速報】運転見合わせのJR宇都宮線と湘南新宿ライン 午前10時4分頃に運転再開 人身事故の影響で一時運転見合わせ
  5. 【りくりゅう】鈴木おさむ「ずっと。すごい・・・」金メダル獲得の裏側に驚嘆 織田信成が明かした8か月間磨き続ける執念
  6. 「4人で会おうね」って言ったよね?久しぶりのランチでモヤる・・・独身と子持ちの間にできた溝
  7. 父が娘に『わいせつ行為』 その動画を小学校教諭に販売 【2人ともに逮捕】 教諭「バレたら全部終わる…」
  8. 米軍が麻薬運搬船3隻を攻撃 東太平洋とカリブ海で計11人の乗組員が死亡 「密輸ルートを航行」と主張
  9. 「優れた提案を提示できるか検討する」米ワーナーがパラマウントと買収条件について再交渉へ 期限は今月23日まで ネットフリックス側も再交渉認める
  10. 『飼い主を待つ犬』を遠くから撮影→まるで『ぬいぐるみ』のようで…あまりにも尊い『座り方』が99万再生「前世はテディベア」「う、動いた!」
  11. 猫との結びつきがある『パワースポット』3選 福を招くかも?歴史や見どころもご紹介
  12. お店の裏でお昼寝していた『子犬』を飼った結果→おとなしいかなと思ったら…『まさかのギャップ』が32万再生「可愛い怪獣」「猫かぶってたw」