三菱UFJ銀行で、管理職だった元行員が支店の貸金庫から十数億円分の金品を盗んだ問題で、金融庁が近く報告徴求命令を出す方針を固めたことがわかりました。
三菱UFJ銀行によりますと、元行員は2020年4月から4年半にわたり、東京の練馬支店と玉川支店の貸金庫を管理する立場でしたが、およそ60人の客の貸金庫を無断で開けて、現金や貴金属あわせて十数億円ほどを盗んだということです。
関係者によりますと、この問題をめぐって金融庁は三菱UFJ銀行に対して銀行法に基づく報告徴求命令を近く出す方針を固めたということです。
貸金庫での不正が長年続いていたことなどを重く見て、原因究明や再発防止を求める考えです。