大阪地検の元トップ性的暴行の罪を一転 無罪主張に女性検事「どこまで愚弄すれば」【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-12-12 18:12

大阪地検の元トップが、部下の女性検事に性的暴行をした罪に問われている裁判。北川被告は、裁判で一転して無罪を主張すると明らかにしました。被害を訴えた女性検事は再び会見を行い、「絶句し泣き崩れた」と声を震わせました。

【写真を見る】大阪地検元トップ 一転、無罪主張 女性検事「どこまで愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのか」

「同意があると思っていた」大阪地検元トップ 一転、無罪主張

被害を訴える女性検事
被害申告なんてしなければよかった。被害申告したせいで、私は自分の恥をさらしただけで、大切なものを全て失ってしまった

被告が一転して、無罪を主張したことについて、被害を訴えた女性検事は、いまの心情を語りました。

被害を訴える女性検事
「組織のトップから受けた性犯罪被害を訴えることが、これほど恐ろしく、これほどまでにひどく傷つけられ続けることだなんて思いもしなかった。私はただ、再び苦しんでいる被害者の方々に寄り添うことができる検事の仕事にもどりたかっただけなのに

大阪地検のトップの検事正をつとめていた北川健太郎被告(65)。

2018年9月、大阪市の公務員用宿舎で、酒に酔って抵抗できない状態だった部下の女性検事に、性的暴行をした罪に問われています。

北川被告
「被害者に対して重大で深刻な被害を与えたことを心から謝罪したいと思います」

北川被告は、10月に行われた初公判では起訴内容を認めていました。ところが11日、弁護人が、今後の裁判では無罪を主張すると明らかにしたのです。

北川被告の弁護人中村和洋弁護士
「相手が抵抗できない状態とは思っていなかったし同意があると思っていた」

初公判で起訴内容を認めたことについては「これ以上、事件関係者や検察庁に迷惑をかけたくないという思いからだった」と主張しました。

被害を訴える女性検事
「なぜもっと早く罪を認めてくれなかったのか。もっと早く罪を認めてくれていたら、もっと私は早く被害申告をできて、また新しい人生を踏み出すことができた

被害を訴えた女性検事は、初公判の後に会見し、北川被告から口止めをされたことや、職場で誹謗中傷を受けたことなど二次被害についても明かしていました。

女性検事「どこまで愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのか」

11日、再び会見を開いたのは「性被害を申告することがどれほど過酷なことか知ってほしい」という思いからだったといいます。

被害を訴える女性検事
「私は検事です。検事として正しいことを貫きたいという思いから改めて申し上げます。被告人は私をどこまで愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのでしょう。検察のトップにいた人が事件から6年もの間、一度たりとも被害者の苦しみを想像せず、真に罪を償おうと思うことがなかったことは、被害者としてもとても悲しく、検事としてもとても情けないです。被告人がどのように主張しようが真実は1つです、司法の正義を信じます」

女性は今後の裁判にも出廷し、事件について証言するとしています。

  1. 中国「さらなる金融緩和と内需拡大に重点」 来年の経済方針を決定 トランプ大統領登場に警戒感
  2. 「年末年始の常識」おみくじはどちらの手で? 初詣 正しい参拝方法は?「おせち」最初に食べてはいけないものは?【Nスタ解説】
  3. 今年の漢字「金」、今年の新語に「言語化」「横転」「メロい」… 今年の人気スポットに「神戸須磨シーワールド」【Nスタ解説】
  4. ロシアのメドベージェフ前大統領 中国訪問で習近平国家主席と会談 ウクライナ情勢など協議
  5. 細川元総理「石破さんの認識は誤り」企業献金めぐり… 当時は“廃止と認識” JNN単独インタビューに【Nスタ解説】
  6. 補正予算案が衆院通過 28年ぶり野党の求めで修正、政治改革は議論平行線【Nスタ解説】
  7. 「回転寿司」「缶コーヒー」1970年“大阪万博”が人気のきっかけ、今回は「火星の石」「サウナ」話題に?【Nスタ解説】
  8. 【岡田隆之介】サンタさんに「筋肉ください!!!」他愛ないお願いスマイルにフォロワー反応「ビジュ天才」
  9. 生後2ヶ月の小さな子猫→8ヶ月後になると…『全く一緒の構図』で比較してみた様子が10万いいね突破「あっという間だね」「で、でかいw」
  10. 旧「赤プリ」跡地の複合ビル 西武HDが米投資ファンドに4000億円で売却
  1. 実家がお寺のプロゲーマー 強豪集まる世界大会で3位、人生かけたプロゲーマーの生活とは【ゲキ推しさん】
  2. “史上最悪の麻薬”フェンタニル 「ゾンビ・タウン」全米に広がる 去年1年間で7万人以上が過剰摂取で死亡 トランプ次期政権どう向き合う?
  3. 大阪地検の元トップ性的暴行の罪を一転 無罪主張に女性検事「どこまで愚弄すれば」【news23】
  4. 旧「赤プリ」跡地の複合ビル 西武HDが米投資ファンドに4000億円で売却
  5. 【がん闘病】梅宮アンナさん「12月12日は父の命日」梅宮辰夫さんのお墓参りを報告「やっぱり親子ですね~」
  6. 「回転寿司」「缶コーヒー」1970年“大阪万博”が人気のきっかけ、今回は「火星の石」「サウナ」話題に?【Nスタ解説】
  7. 国際大会初Vで証明した「ザ・ユウタ」の実力 ピックルボール・船水雄太「次帰ってくる時はメジャーリーグ選手として」
  8. “冬本番”13日は太平洋側で雨や雪に、週末にかけ さらに寒さ厳しく、乾燥ケアも注意必要 のど飴は「2時間あけて」【Nスタ解説】
  9. 一連の「闇バイト」強盗事件の一つの裁判 「抜け出せなかった」男(21)に懲役3年半求刑 「『ゴッサム』『アカニシ』から指示」 さいたま地裁
  10. 懐かしい文房具がコスメに?便利な最新アイテムなど7万点超が集結!大盛況“文具女子博”で見つけた注目アイテムは?【すたすた中継】
  11. 【中山忍】 姉・中山美穂さんへの追悼コメントを発表 「姉は『大好きなお姉ちゃん』であるとともに『みなさんの中山美穂』であり、『永遠のシャイニングスター』です」 【全文】
  12. 6年前に死亡「紀州のドン・ファン」殺害の罪 元妻・須藤早貴被告に無罪判決「誤って致死量摂取の可能性否定できない」和歌山地裁
×