旧「赤プリ」跡地に建てられた複合ビルが、およそ4000億円でアメリカの投資ファンドへ売却されることになりました。
西武ホールディングス 西山隆一郎 代表取締役社長
「まさに私どもが取り組んできている大きな事業構造の転換のホイッスルが力強く鳴ったということで、新たなスタート台に立った」
西武ホールディングスは、東京・千代田区に保有する複合ビル「東京ガーデンテラス紀尾井町」について、アメリカの投資ファンド「ブラックストーン」におよそ4000億円で売却すると発表しました。
このビルは2016年、「赤プリ」の名で親しまれた「赤坂プリンスホテル」の跡地におよそ1000億円をかけて建設され、LINEヤフーの本社やデジタル庁のほか、高級ホテルなどが入居しています。
西武ホールディングスは、保有する不動産で賃料を得るビジネスモデルから、再開発でビルなどに付加価値を乗せて売却する戦略へ転換すると発表していて、今回の売却で発生する3200億円ほどの資金は港区高輪や芝公園エリアの都市開発などに投資する考えです。