衆議院ではきょう、およそ半年ぶりに憲法審査会が開催され、今後の議論の進め方などについて各党が意見表明や質疑を行いました。会長は立憲民主党の枝野元代表が務め、野党の会長のもとで憲法審査会が開催されるのは初めてです。
自民党 船田元 衆院議員
「特に緊急事態対応については憲法審査会で大きく議論が進展しています。このテーマについて優先的に議論を進めていくべきである」
立憲民主党 武正公一 衆院議員
「国民投票法改正案に対して最優先で取り組むべき課題と考える。表現の自由や選挙運動の自由の意義と制約の可否や程度について、憲法の観点から議論すべき」
きょう、衆議院で開催された憲法審査会では、自民・公明に加え、憲法改正を目指す日本維新の会や国民民主党が最優先で議論すべきテーマとして、緊急事態が起きた際に国会の機能を維持するための“緊急事態条項”を挙げ、「議論は熟している」などと主張しました。
一方、立憲民主党は選挙妨害の問題や表現の自由の保障に関わる国民投票法の改正を最優先課題として掲げたうえで、内閣の衆院解散権を制約するなど国家権力を抑制するための仕組み作りを議論すべきだと主張しました。
また、れいわ新選組や共産党は「憲法が守られていない問題の議論をすべき」などとして、改憲議論を進めること自体に反対しました。
予算の審議が行われている間は、憲法審査会を開催しない慣例があることから、次回の開催は来年の3月以降になる見通しです。