今年8月から関東で相次いだ「闇バイト」強盗事件の一つで、報酬を受け取りにきた男性を車に監禁し、現金を脅し取ろうとした罪に問われている男2人に、さいたま地裁は、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
饗庭元被告(21)と佐藤拳太被告(25)は、今年8月、さいたま市の公園で「闇バイト」の報酬を受け取りに来た男性に暴行を加えて車に監禁し、現金を脅し取ろうとした罪に問われています。
これまでの裁判で2人は起訴内容を認めていました。
さいたま地裁は、きょう(23日)の判決で、「指示役が複数いる組織的かつ計画的な事件であり、被告人2人は犯行に不可欠な存在で重要な役割を担った」「警察に相談するなど罪を犯さない方法はあった」と指摘しました。
一方で、「2人は指示役に従属的な立場で、犯行の計画はしていない」「法廷で事実を認め、職につき再犯しないことを誓っている」として、2人に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
2人は、裁判長をまっすぐ見つめ、ときおり頷くなど判決に耳を傾けていました。