日本海側を中心に、記録的な大雪となったクリスマス・イブ。関東平野部では連日青空となり、過ごしやすい天気ですが、今後の天気はどうなるのでしょうか。気になる年末年始の寒さも詳しくお伝えします。
「雪崩のようにドカドカ」 各地で“クリスマス寒波”の影響
新潟県湯沢町では朝から雪が降り、住民たちは雪かきに追われていました。積雪は1メートル超えで、2023年の同じ時期と比べると、2倍以上の積雪です。
街の人
「2023年は1回も雪下ろしをしなかった。毎年のことだけど嫌ですね」
各地で大雪を降らせている“クリスマス寒波”。青森県弘前市では、12月の史上最高となる80センチを超える積雪を観測しました。
さらに、国内有数の豪雪地帯である青森県の酸ヶ湯では積雪が308センチに達し、観測史上最速で3メートルを超えました。
また、福島県南会津町で撮影された映像をみると、突然、軒先から大量の雪が落ちてきています。
南会津町観光物産協会 大井俊平さん
「雪崩のようにドカドカドカと。下に万が一いたらつぶされて、命の危険があるので、その点が一番怖いですね」
雪かきをした直後にもかかわらず一瞬で雪の山となり、「せっかく(雪かき)やったのに!」と嘆く声も。
一方、北関東の群馬県でも大雪となり、草津温泉がある草津町では22日から断続的に雪が降りました。24日の午前7時時点で、49センチの積雪を記録しています。
クリスマスイブの過ごし方は? 小旅行するママ友たちも
そして12月24日はクリスマスイブということで、草津温泉スキー場にはサンタさんが登場しました。子どもたちはお菓子をもらい、大喜びです。
こうしたサンタさんは各地に出没し、兵庫県豊岡市では、抽選で豪華食材をもらえるイベントが開催されました。1匹10万円という、超高級松葉ガニをプレゼントされた人もいます。
クリスマスの盛り上がりは横浜でもみられ、赤レンガ倉庫で開催中のクリスマスマーケットには、多くの人が集まりました。カップルや若い人たちが目立ちますが…
来場者
「クリスマスイブだから、普段は家で家事を頑張っているので、その分昼は大人だけで楽しもうということで、きょうを狙ってきました」
なんと、愛知県から横浜まで小旅行し、ママ友同士でクリスマスマーケットを楽しむ人たちもいました。
寒波により日本海側で大雪も…クリスマス当日は全国的に穏やか?
ホラン千秋キャスター:
各地でサンタさんは大忙しで、お仕事が佳境です。
広瀬駿 気象予報士:
ただ、ホワイトクリスマスのところは限定的になりそうです。
まず、この24時間の降雪量をみると、24日の午後5時までに湯沢(新潟)で48センチ、只見(福島)で35センチ、酸ヶ湯(青森)で28センチ降りました。ここまでどっさり降ると、雪かきが何度も必要になるぐらいですが、もうピークは過ぎてきています。
雪の予想を時間を進めながらみていくと、雪が降る範囲は狭くなっていきます。24日の夜は新潟、山形、秋田のところどころで雪が降りますが、どんどん止んでいく方向になり、25日は日本海側でも降り方が小康状態となる見込みです。
続いて、寒気の予想です。28日・29日の土日、大晦日、三が日と、繰り返し強い寒気が南下します。
少し矛盾するように聞こえるかもしれませんが、北半球全体でみると、冬将軍は負け組です。暖かい空気に押し出されて行き場がなくなり、日本のほうに強い寒気が流れ込みやすい状況が三が日にかけて続くので、日本海側は引き続き大雪に注意が必要です。
ホランキャスター:
家でゆっくりできる方は、なるべく外に出ないで…と思うかもしれませんが、雪下ろしもしなければいけないんですよね。
広瀬駿 気象予報士:
雪国は、そこが大変だと思います。
週間予報もみていくと、日本海側はまた27日(金)以降、大雪に注意してください。東京は、空気の乾燥に注意を続けるようにお願いします。
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<プロフィール>
広瀬駿 気象予報士
1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究