「令和の米騒動」が落ち着きを見せない中、大手パンメーカーは1月から一斉に食パンなどを値上げ。2025年はコメの価格も、さらに値上がりする可能性があるといいます。私たちの食卓はどうなるのでしょうか。
【写真を見る】コメの価格去年と比べ1.6倍?物価高でお年玉にも変化が…
コメの価格いつおさまる?外食チェーンも値上げ…
井上貴博キャスター:
まずはお米について、来年以降も高止まりしそうです。11月のコメの相対取引価格を見てみると、2023年の1万5240円から2024年は2万3961円と約1.6倍跳ね上がっています。
1993年の米騒動のときもこういったことがありましたが、これだけ跳ね上がると様々なところに影響がおよびます。
▼デニーズ(全店317店舗)※24日~
・ライス:209円→253円
・増量:無料→55円
▼はま寿司 ※24日~
・いくら:165円→176円
・大とろサーモン:110円→132円
▼サトウのごはん ※12月2日出荷分より
・パックごはん全商品:約11~14%UP
今後どうなっていくのでしょうか。キヤノングローバル戦略研究所上席研究員の山下一仁さんによると「コメの需要が増えて供給が減っている。この状況の改善が見込めないため、来年以降も高値が続く可能性がある」ということです。
おせち料理も“値上げの波”? 年末年始の“お金事情”は
井上キャスター:
年末年始に食べるおせち料理も2022年以降、平均価格が徐々に上がっています。
▼三段重または3~4人前分の平均価格(大手コンビニ・百貨店など110社が対象)
・2022年:2万5190円
・2023年:2万6407円
・2024年:2万7466円
・2025年:2万7826円
おせち料理に使われる具材の原材料価格の高騰が起こっています。
・タコ(冷凍):10%上昇
・マダイ(養殖):10%上昇
・牛肉:7%上昇
一方、豊漁で下がっているものもあります。
・数の子:15%下降
・伊勢エビ(国産):15%下降
・ズワイガニ:8%下降
ホラン千秋キャスター:
具材が高くなったり安くなったりとありますが、容器の価格や人件費も上がっていることを考えると、平均価格が上がってしまうのは否めません。
井上キャスター:
これだけの物価高なので生産者にとっては価格転嫁できないと厳しいですね。
小笠原亘キャスター:
機械を動かすために燃料費も必要ですからね。
“お年玉事情”にも影響か 物価高で金額に変化?
お年玉事情について、このようなアンケート結果が出ていました。
▼来年のお正月「お年玉」あげる?(株式会社マルアイ調べ)※20代以上の男女2404人対象
・あげる:44.5%
・あげない:55.5%
▼誰にあげる? ※複数回答
1位:親戚の子ども:58.6%
2位:自分の子ども:41.4%
3位:孫(ひ孫):23.4%
4位:親(配偶者の親含む):20.5%
5位:知人の子ども:15.9%
※あげる人数は平均2.5人
井上キャスター:
また、兄弟・姉妹にあげる人が14%、後輩にあげる人が12%でした。そして金額について、お年玉をいくらあげるか悩む方も多いのではないでしょうか。
▼お年玉いくらあげる?(株式会社マルアイ調べ)
【2025年】
・1000円未満:14.3%
・1000円~5000円未満:49.1%
・5000円~1万円未満:15.9%
・1万円以上:20.7%
【2024年】
・1000円未満:12.0%
・1000円~5000円未満:47.4%
・5000円~1万円未満:23.3%
・1万円以上:17.3%
「1000円未満」と「1000円~5000円未満」の割合が増え、「5000円~1万円未満」の割合が減少しました。一方、「1万円以上」は増加していますが、親に「仕送り」として渡しているケースもあるということでした。
ホランキャスター:
渡す相手の年齢によってだいぶ金額も変わりますからね。
井上キャスター:
ちなみに、このようなデータもありました。
▼お年玉いつまであげる?(株式会社マルアイ調べ)
1位:高校生まで:39.3%
2位:成人になるまで:16.4%
3位:短大・大学・専門まで:16.1%
4位:社会人になるまで:12.5%
5位:いつまでも:6.8%
6位:中学生まで:5.1%
7位:小学生まで:3.2%
8位:結婚するまで:0.5%
一番多かったのは「高校生まで」ですが、「いつまでも」という人もいるようです。