お正月は家族や友人と一緒に過ごす楽しい時間ですが、猫を飼っている方にとっては注意が必要な時期でもあります。というのも、お正月の食べ物のなかには猫にとって危険なものがあるのです…そこで今回は、猫に危険な『お正月の食べ物』を5つ紹介します。
1.おせち料理
おせち料理はお正月の定番ですが、猫にとっては危険な食べ物が多く含まれています。
たとえば高塩分だったり、調味料が多く使われていたり。こういった「人間の食品ならでは」のことが、猫の健康に悪影響を及ぼしかねないのです。
具体的にはかまぼこなどの加工食品の場合、塩分が高く猫の腎臓に負担をかけたり、生の甲殻類は猫に「ビタミンB1欠乏症」という病気につながる可能性があります。
「お正月」は特別な日で、飼い主的にも猫に贅沢をさせたいかもしれません。しかし、猫にとっては変わらない毎日。
贅沢を与えるなら「ちょっといい猫おやつ」にして、おせち料理を与えるのは避けましょう。
2.餅
お正月といえば餅です。しかし猫には注意が必要。餅自体は猫の中毒の原因にはなりませんが、窒息のリスクがあります。
餅は粘り気が強く喉に詰まりやすい性質があり、猫が誤って餅を食べると、喉に詰まらせて窒息する危険があるのです。
ただ餅には「美味しそうなにおい」がなく、猫が興味を持つことは少ないでしょう。ただし飼い主があえて猫に興味を持たせようとすると、食いつく可能性もゼロではありません。
そのため餅を食べる際は、猫が誤食しないように注意をして、飼い主から猫に勧めるのはやめましょう。
3.チョコレート菓子や果物
お正月に家庭で楽しまれるチョコレート菓子や果物は、猫にとっては危険な食品のひとつです。
まずチョコレート(カカオ)には、猫が上手に分解・排出できない「テオブロミン」という成分が含まれていて、これが猫の体のなかに長く留まって中毒を起こします。
そして中毒症状を引き起こすと、嘔吐や下痢などの消化器症状があらわれたり、神経症状など最悪命に関わるケースも…。
とくにダークチョコレートやビターチョコレートは、テオブロミンの含有量が高いため注意が必要です。
つぎに果物ですが、そのなかでもブドウやレーズンは猫の腎臓に影響を及ぼすリスクがあるので注意しましょう。
どのようなメカニズムで中毒が生じるのかは不明ですが、猫がブドウをたくさん摂ると急性腎不全を引き起こし、食欲不振や脱水症状などがあらわれるのです。
症状が確認できるまでは時間差があるので、猫の体調の変化には気を配り、もし誤食の確認ができれば、猫が元気でも早めに獣医師に相談してください。
お正月は手土産や差し入れでさまざまな食品が家に置かれますが、楽しいお正月を過ごすためにも、猫が安全に過ごせる環境を整えましょう。
4.アルコール
お正月の宴会ではアルコールが欠かせませんが、猫にとってアルコールは非常に有害です。
猫の体はアルコールを分解する能力が低いため、少量でも中毒を引き起こす可能性があります。
「少しだったら…」も絶対NG!人間よりも体の小さな猫は、人間の「少し」が猫にとって「大量」になります。
アルコール中毒の症状としては、呼吸数の低下、震え、意識障害などがあり、重度の場合は昏睡状態になり、命に関わることもあります。
もちろん正常な状態(シラフ)のときは、猫にお酒を与えることはしないでしょう。しかしお酒が入って大人数でワイワイやると、正しい判断ができずに自分でも予想外の行動をとるかもしれません。
そのため飲みすぎには注意し、アルコールを含む飲み物や食品、空き缶などのゴミも猫の手の届かない場所に置きましょう。
5.年越しそば
年越しそばはお正月の伝統的な食べ物ですが、猫に与える際には注意が必要です。
というのも、年越しそばを「そばアレルギー」の猫が食べると、最悪アナフィラキシーショックを起こし命に関わる危険があるからです。
さらにそばつゆには塩分が多く含まれているため、猫の腎臓に負担をかける原因となります…。
猫に年越しそばは必要ありません。「ちょっといい猫おやつ」で新年を祝いましょう!
ちなみに、七草粥は基本的に猫に与えても問題ありません。ただし持病がある猫は与えない方が良いでしょう。
与えるなら、元気な成猫に「味付けをしない&少量」を守って、与えてくださいね!
まとめ
お正月は楽しい時期ですが、猫に危険な食べ物が身近に存在するようになります。
そのためおせち料理、餅、チョコレート、アルコール、年越しそばなど、猫にとって有害な食品を猫から遠ざけることを、忘れてはいけません。
そして猫が誤ってこれらの食品を食べてしまった場合は、すぐに動物病院を受診し、適切な処置を受けるようにしましょう!
猫の健康を守りながら、楽しいお正月を過ごしてください。
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