猫が『難聴』になってしまう原因4つ 見分けるためのポイントや飼い主にできること
今回は、猫が『難聴』になってしまう原因を特集いたします。他人事ではない原因や見分けるためのポイント、そして飼い主さんにできることを詳しく解説いたします。
猫が『難聴』になってしまう原因4つ

猫が外部から情報を得る際、最も頼りにしている感覚は『聴覚』です。その割合は全感覚のおよそ40%を占めており、これは人間の約4倍に相当します。人間の場合は視覚が80%以上、聴覚は10%程度です。
この差を見てもわかるように、猫にとって『耳』は極めて重要な器官になります。そんな猫の生活から"音"が遮断されてしまったら…?その支障の大きさは想像に難くないでしょう。
とはいえ、人間のようにイヤホンを長時間使うわけではありませんし、"耳の聞こえが悪くなるなど滅多に起こらないのでは?"と思った飼い主さん。
実は、猫にとっても『難聴』は身近な病なのです。ここではよくある原因を4つ紹介いたします。
1.加齢による『聴覚の衰え』
"老い"は猫の身にも少しずつ、しかし確実に忍び寄っています。その弊害の1つが『加齢による難聴』です。
加齢性難聴では一般的に、高音域の聞き取りから困難になっていきます。ネズミの足音である"カサカサ"という音はもちろんのこと、掃除機の音にさえ驚かなくなるのが特徴です。
2.大きな音による『音響外傷』
皆様は日々の暮らしの中で、テレビのボリュームをついつい上げてしまうことはありませんか?例えば音楽好きの方ならスマホと連動させて大音量で音楽を流すなど。
仮に近隣住民に迷惑がかからない程度の音量に留めていたとしても、猫の耳にはダメージが及及ぶ可能性があります。それが『音響外傷』です。
これは、人の方では大きな音に晒され続ける環境によって耳の細胞を傷つけてしまうもので、難聴の種類としては『音響外傷性難聴』にカテゴライズされます。
猫の場合もこの音響外傷が起こる可能性は十分あり、掃除機やドライヤー、洗濯機などの家電の音でも発症するリスクがあるので要注意です。
3.アクシデントによる『外傷性の難聴』
例えば高所からの落下、もしくは落下物を避けきれずに頭に当たってしまった、交通事故などがきっかけで難聴になることもあります。
何らかのアクシデントによって音を伝える器官にダメージが及ぶと、音が二重に聞こえるようになってしまいます。
音への反応速度が遅くなる・今まで好反応を示していた音に無頓着になるなどの変化が現れます。
4.生まれつき聞こえにくい『先天性難聴』
中には生まれつき、耳の聞こえが悪い猫がいます。これを『先天性難聴』といいます。
主に胎児の発達過程で母体がウイルス感染を起こしてしまう、あるいは有害物質との接触があった場合などに起こり得ます。
ただ、猫の場合はもう1つ"特殊な遺伝子"が関与しているケースがあります。その遺伝子の名は『W(ホワイト)遺伝子』です。
W遺伝子は毛色を白くする遺伝子なのですが、何にも変え難い強さを持っているのが最大の特徴です。『(大文字の)W遺伝子』を持つ猫は皆白猫として誕生します。
一見すると神秘的なものに思えますが、この遺伝子は"色を作り出すメラニン色素が薄い"こと、そして"聴覚に対して悪影響を及ぼす可能性が高い"という側面を持っています。
特に白い被毛+ブルーの瞳を持っている猫、片方の目がブルーの猫はハイリスクです。(健聴な個体もいます)
難聴を見分けるポイントは?飼い主には何ができる?

難聴の猫は往々にして、音に対しての反応が脆弱になります。例えば呼んでも耳やしっぽが動かない、背後から接近すると心底驚いた反応をするなど。
他にもこれまで好んでいた音に全く興味を示さなくなった、苦手だった家電がきっかけもないのに平気になってしまったなどです。これらは難聴を見分けるためのポイントになります。
万が一愛猫の身に難聴が起きてしまった場合、あるいはこれから予防していきたいという方のために、次のような配慮を心がけてください。
- 背後から迫っていかない
- テレビのボリュームを落とす
- 来客時はケージに入れておく
- 異変があれば病院へ
"おかしいな"と思ったら診察を受けるようにしてください。
まとめ

音が上手く拾えない、反応できないという状況は猫にとって脅威であるためストレスになります。そのストレスを少しでも減らせるように、難聴の猫と暮らす飼い主さんは『安心できる環境』を整えてください。
他にも外耳炎など病気が原因で難聴になることがあります。なので何か違和感を感じたら遠慮せず速やかに相談しましょう。
これから猫を迎える方や、猫の年齢が若い場合は"いかに防ぐか"が重要です。猫の耳に負荷がかかりすぎないように気をつけてください。
愛猫の聴覚が気になる・既に聞こえ方に支障が出てきている場合は速やかに診察を受けましょう。
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