アメリカで中国系のハッカーによるサイバー攻撃の被害が相次ぐなか、財務省のコンピューターにも中国政府系のハッカーが不正に侵入していたと報じられました。
アメリカメディアによりますと、中国政府が支援するハッカーがアメリカ財務省のコンピューターに不正侵入し、機密扱いになっていない文書に不正アクセスできる状態だったということです。
財務省は、今月8日に外部のソフトウェア会社から通知を受けて被害を把握し、対策を講じたとしていて、どのような被害があったかは明らかになっていません。
アメリカでは複数の通信会社のシステムに中国系のハッカー集団「ソルト・タイフーン」が侵入し、トランプ次期大統領らの携帯電話の使用状況などを調べていたと報じられていますが、今回の財務省の被害との関係はわかっていません。
中国外務省 毛寧報道官
「中国はあらゆるハッカー攻撃に断固反対するとともに、政治的目的をもって中国に対する偽情報をばらまくことに反対する」
これについて中国外務省の毛寧報道官は「根拠がない指摘だ」と反論したうえで、「中国は一貫して偽情報をばらまくことに反対する」と反発しています。