■ニューイヤー駅伝2025inぐんま(第69回全日本実業団対抗駅伝競走大会、1日・群馬)
新年最初の駅伝日本一決定戦「ニューイヤー駅伝」が、群馬県庁前をスタート・フィニッシュとする7区間(全長100km)のコースで行われた。1区は、5年ぶりの王座奪還を目指す旭化成の長嶋幸宝(20)が圧巻のラストスパートを見せ、区間賞の走りで1位でタスキを繋いだ。
1区には、長嶋の他にパリオリンピック™3000m障害8位入賞の三浦龍司(22)、箱根駅伝の1区区間記録保持者(22年に記録)吉居大和(22、トヨタ自動車)、福岡国際マラソンに日本歴代3位の記録で優勝した吉田祐也(27、GMOインターネットグループ)、22&23年世界陸上5000m代表だった遠藤日向(26、住友電工)、青山学院大出身の佐藤一世(23、SGホールディングス)ら、有力選手が名を連ねた。
序盤は、GMOの吉田が集団を引っ張る展開となった。3000m障害五輪2大会連続入賞の三浦は3番手につける。3㎞を過ぎて集団は縦長になり、5㎞手前で先頭集団は15人程度に絞られた。
先頭は吉田、2番手に三浦、3番手に吉居と実力者が競り合う緊迫したレースが続く。10㎞付近の下り坂に入った所で、吉田がペースを上げる。しかし、11㎞を半分過ぎた辺りで旭化成の長嶋がラストスパートをかけると、他の選手はついてこれず、長嶋が34分29秒の区間賞をマークし、1位で2区へとタスキを繋いだ。
長嶋は「今まで走ったレースの中で一番うれしい」と話し「1年間お待たせしましたって感じで、ここまで戻してこれたのもホントに皆さんのおかげなのでうれしい」と笑顔を見せた。
SUBARUの三浦は2秒差の3位、GMOの吉田も2秒差の4位でタスキを繋ぎ、連覇を目指すトヨタ自動車の吉居は34秒42の12位でタスキを繋いだ。