猫の名前を呼ぶとかわいらしくお返事してくれたり、反応してくれることがありますが、果たして自分や家族の名前を把握しているからなのでしょうか?今回は、猫が名前をちゃんと認識できているのかを解説します。
猫は自分の名前を認識している
猫の名前を呼ぶと鳴いてくれたり、しっぽでお返事してくれることがありますよね。猫は自分の名前を分かっていると言われていますが、言葉自体を理解しているというよりは、飼い主さんが呼ぶ声の質や音の高さ、目線などで認識しているのです。
とはいえ、全く名前が分からないのかと言われるとそうでもなく、簡単な単語であれば記憶することができます。名づけをする際には、「モモ」や「ミミ」など同じ音を繰り返す名前や3文字ほどの短い名前にすると覚えてもらいやすいです。
家族の名前も分かる
猫が自分以外の家族や他の同居猫の名前を認識できているのかについては、京都大学が2022年に行った実験の結果で明らかになっています。
飼い主が家族や他の同居猫の名前を呼ぶ録音を再生すると同時に、猫の目の前に置いたモニターにまったく関係のない猫(人)を表示するというものです。
心理学の研究手法を応用したやり方で、より驚きがある(興味を引く)方が長くモニターを見るのだといいます。
家族や同居猫と暮らした期間が長い場合や家族が多い場合は、飼い主から呼ばれた猫(人)とは違う猫(人)が映っている場合の方が長くモニターを見る傾向があったことから、猫は家族や同居猫の名前も認識できているという結果が分かったのです。
猫の名前はシンプルなものを
猫には、同じ音を繰り返す名前や3文字程度の短い名前を付けると認識されやすいとお伝えしましたが、すでに長めの名前を付けている場合は略称やあだ名をシンプルにしてみると良いでしょう。
他にも猫が認識しやすい名前のポイントとしては、以下のようなものがあります。
- 最後の文字の母音が「あ」で終わる
- 名前の最後は「ん」ではない文字で終わる
- 名前の中に濁点をつける
猫が聞き取りやすく覚えやすい名前にしておくと反応してくれやすくなり、脱走時や災害時などいざという場合に名前の恩恵を受けられる可能性が高まります。
良いことがある時に名前を呼ぼう
猫は言葉とシーンをセットで覚える傾向があるので、愛猫とコミュニケーションをはかる時や、ご飯・おやつなど猫にとって良いことがある時に名前(あだ名)を呼ぶようにするとプラスの印象とともに認識されやすいです。
一方で、怒る時など猫にとっては良くないことがある場合に名前を呼ぶと、嫌なものだと紐付けて覚えてしまい反応が得られにくくなる可能性があるので注意しましょう。
まとめ
猫は人間のように名前自体は理解できませんが、単語として覚えたり音で認識することはできます。
暮らしの中で頻繁に聞く単語であれば、自分の名前だけでなく飼い主家族や同居猫の名前も認識するというから驚きです。
愛猫の名前を呼んだ時に反応してくれやすい状態にしておくのは、不測の事態が起こった場合に役立つことがあります。
ぜひ、日頃のコミュニケーションや、猫が嬉しいと感じるシチュエーションで積極的に名前を呼んでみてくださいね。
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