年末年始に給油した方は、ガソリンの値段の高さに驚かれたかもしれません。ところが来週以降、さらに値上がりする見通しです。いったい、なぜなのでしょうか。
【動画】ガソリン価格 来週から185円程度の“歴史的水準”へ 背景に補助金の縮小 年始の家計に響く
都内にあるガソリンスタンド。ドライバーたちの頭を悩ませているのが、ガソリン価格です。
給油客
「ガソリンは高い。もうちょっと下げてもらわないと困る。ガソリン使う量が多いから、余計に困っちゃう」
運送業
「こういうことだと(ガソリン価格は)まずいね。わたしたちは運送業ですから、安い方が良い」
おととい時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットルあたり180円60銭と、去年の暮れから横ばいで高止まりしています。
記者
「高い水準が続いているガソリン価格ですが、実は来週からさらに値上がりしそうです」
この背景にあるのが、ガソリン補助金の縮小です。
3年前のロシアによるウクライナ侵攻、そして円安も重なり、ガソリン価格が高騰。政府は「国民負担を低減する」として補助金を投入し、本来は190円程度だったものを175円程度に抑えてきました。ところが…
武藤経産大臣
「(ガソリン補助金は)出口に向けて、12月中旬、1月中旬と段階的に対応(縮小)していく」
先月19日に補助を5円縮小。その当時、こんなことが…
記者
「こちらのガソリンスタンドでは、ガソリンを待つ車で行列ができています」
そして、政府は来週から補助をさらに5円縮小するため、ガソリン価格は185円程度に上昇し、歴史的な価格水準に達する見通しなのです。
給油客
「あがる前にという話で、きょう入れに来た」
「ガソリン入れないと走らないんでね。安いところを探して」
始まったばかりの2025年、ガソリンの値上がりがさっそく家計に響きそうです。