汚職の疑いで起訴された中国の地方政府元高官が受け取った賄賂が、日本円でおよそ177億円にのぼることが明らかになりました。習近平国家主席は汚職の取り締まりを強化する方針を打ち出しています。
新疆ウイグル自治区・元副書記の李鵬新被告は汚職の疑いで去年、逮捕・起訴されました。
中国の国営メディアによりますと、李被告の裁判が9日、陝西省で行われたということです。
検察は、李被告が1999年から2023年にわたって鉱山開発や幹部の任命で便宜を図った見返りとして、およそ8億2200万人民元あまり、日本円でおよそ177億円の賄賂を受け取っていたと指摘しました。
中国の習近平国家主席は6日、汚職を取り締まる中国共産党中央規律検査委員会の会議で演説し、「腐敗との戦いは依然として深刻で複雑である」としたうえで、汚職の取り締まりを強化していく姿勢を示しています。