イスラエルとイスラム組織ハマスによる停戦と人質解放をめぐる交渉が山場を迎えています。仲介国カタールの外務省報道官は、「これまでで最も合意に近づいている」と明かしました。
【動画】ガザ停戦と人質交渉が最終段階 イスラエルと仲介国の“詰めの協議”続く
仲介国のカタールで続けられている停戦と人質解放をめぐる協議について、カタール外務省の報道官は14日、「主な懸案事項は解決された」としたうえで、「これまでで最も合意に近づいている」と述べました。
また、ハマスは14日の声明で、交渉は最終段階にあり、「明確で包括的な合意に期待する」としたほか、AP通信はハマスが停戦と引き換えに人質数十人を解放する案を受け入れたと伝えています。
イスラエルも停戦案に大筋で合意したとの報道もあり、カタールでは詰めの協議が続いています。報じられている停戦案では、「第1段階」として6週間停戦し、ハマスは女性や子どもら人質33人を解放する一方、イスラエル側も拘束しているパレスチナ人の一部を釈放。この停戦中に、第2段階に向けた交渉を始めるとしています。
アメリカ ブリンケン国務長官
「合意はまさに目前で、かつてないほど近づいているが、今はハマスからの最終的な合意の言葉を待っているところだ」
アメリカのブリンケン国務長官は14日、このように述べたうえで「停戦が実現していると信じている」と強調しました。
こうしたなか、ガザ地区ではイスラエル軍による攻撃が続いていて、14日にかけても多数の死傷者が出たと伝えられています。
ガザ保健当局によりますと、これまでに4万6645人が死亡しています。