JR長野駅前で3人が刃物で襲われ、1人が死亡した事件から2日。容疑者とみられる男の新たな画像が公開されました。男は現在も逃走しています。
「刃物を持ったまま右往左往していた」犯行前後の男の足取り
喜入友浩キャスター
「容疑者とみられる男が、一般の方が撮影した写真に写っていました。事件の約20分前、事件が起きた善光寺口で撮影されたものでした」
公開された画像の男は、手には白色系の手袋、頭には白いタオルのようなものを巻いています。眼鏡をかけ、ヒゲなのか、マスクなのか、顎の辺りを覆っているように見えます。男は現在も逃走しています。
1月22日午後8時ごろ、JR長野駅前のバス乗り場近くで凄惨な事件が起き、会社員の丸山浩由さん(49)が亡くなりました。
死因は失血死で、左の胸と背中のあたりに刺し傷が2か所あり、胸の傷は心臓に達するほどで致命傷になったとみられることもわかりました。
丸山さんの教え子
「中学校のサッカークラブでお世話になったコーチだったので、本当に優しい方、自分もこうなりたいなという大人の姿を見せてもらった」
犯行前後の男の足取りもわかってきました。
捜査関係者によると、犯行の約1時間前、駅の北側にある百貨店近くの防犯カメラに逃げた男によく似た人物の姿が確認されたということです。
喜入キャスター
「JR長野駅の中にある広場で、事件前、容疑者とみられる男が防犯カメラに映っていたということです」
その後、午後7時40分ごろ、新たに公開された画像が事件現場の近くで撮影されました。
周辺をうろついていたのか、午後7時48分には、駅前を映したカメラにも姿が捉えられていました。そして、午後8時ごろ、男はバス乗り場近くで3人を次々と襲います。
通報した人
「(犯行後)刃物を持ったまま右往左往していたので、何人かもう少し刺そうかなという思いがあったのか」
犯行後、男は逃走しました。
喜入キャスター
「犯行後、男は付近の交差点の方に向かいましたが、引き返して逃げたということです」
現場の西側にある交番の防犯カメラには、男が逃げる様子が映っていました。
「1月30日までに女性と子どもを包丁で刺す」犯人を名乗る人物から脅迫メールも
長野市民
「後ろとかも警戒するようになりました。怖いので早く捕まってほしい。これだけはっきり写真が公開されていれば、きのう・おとといよりは、他の住民の目撃情報も増えてくると思う」
市民が不安な思いで過ごす中、事件当日の深夜、犯人を名乗る人物から長野県に脅迫メールが届いていたことがわかりました。
長野県に届いた脅迫メール
「長野駅の事件は私だ。1月30日までに女性と子どもを包丁で刺す」
さらに、県内の他の自治体にも同じような内容のメールが届いていて、中には現金を要求して、振り込み先を書いたものもあったということです。
【情報提供】
長野中央警察署 0120-007-285