■大相撲初場所・14日目(25日、東京・両国国技館)
2敗で優勝争い単独トップの金峰山(27、前頭14)が3敗の霧島(28、前頭筆頭)をすくい投げで下し、初優勝に王手をかけた。
3敗勢は大関・豊昇龍(25)、王鵬(24、前頭3)が白星で踏みとどまり、1差で逆転優勝に望みをつないだ。
前日、大関・琴櫻を撃破し勢いに乗る金峰山。10連勝中の霧島との一番は左上手を取られ土俵際に後退するが、最後は右からの強烈なすくい投げで逆転勝利。2敗を守り、単独トップをキープ。霧島は連勝が止まり、優勝争いから脱落となった。
また、結びの一番では豊昇龍が尊富士との“3敗対決”となり、鋭い立ち合いから下手を取ると一気に寄り切り、大関の意地をみせ逆転優勝の可能性を残した。尊富士は4敗に後退し、昨年春場所以来となる賜杯の可能性が消えた。
王鵬は隆の勝(30、前頭筆頭)との対戦で、土俵際に追い込まれるが逆転の突き落としで3敗を死守。大横綱・大鵬の孫である王鵬は、自身幕内最多タイの11勝を挙げ、逆転の初優勝に向け千秋楽に臨む。
【大相撲初場所・上位力士】
2敗)金峰山
3敗)豊昇龍、王鵬