ロシアの同盟国ベラルーシの大統領選挙が行われました。30年以上にわたり権力を握り“ヨーロッパ最後の独裁者”とも呼ばれるルカシェンコ大統領が7選を決めました。
ルカシェンコ氏は26日、愛犬を連れて投票し、余裕ぶりをうかがわせました。
中央選挙管理委員会は27日、ルカシェンコ氏が圧倒的な得票で7選を決めたとする暫定結果を発表しました。
前回の選挙では大規模な抗議デモが起きましたが、政権はその後、反体制派を徹底して排除し、万全の態勢で今回の選挙戦に臨みました。
欧米から「偽りの選挙」との批判も出る中、ルカシェンコ氏は投票後、4時間半にもおよぶ会見で、「西側の批判は気にしない」と意に介さない姿勢を示しました。
欧米との対立を深める一方、ロシアとの関係を強め、ウクライナ侵攻を支持してきたルカシェンコ氏。侵攻終結に意欲を示すアメリカのトランプ大統領による和平の可能性は「五分五分」だとし、「ロシアの利益を考慮すべきだ」と主張しています。
かつてはロシアと欧米の間でバランス外交を試みたルカシェンコ氏。いまやロシア依存を深めるばかりとなっています。