猫も人も命を落としかねない『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』原因や症状、予防法を解説

2025-03-22 17:00

今回は、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の脅威について、原因、症状、予防策、3つのパートに分けて解説します。愛猫ならびに飼い主さん自身の命を守るために、ひとつの参考として読んでみてください。

原因はマダニ

草の先端にいるマダニ

「重症熱性血小板減少症候群(SFTS/以下SFTS)」は、人獣共通感染症のひとつで、「SFTSウイルス」を持ったマダニに咬まれることで発症する病気です。

マダニに咬まれるだけでなく、感染した人間や動物の体液や血液の接触で感染する可能性もあります。

実際に、2017年には、「SFTSウイルス」に感染したとされる野外猫に噛まれた女性が、のちにSFTSを発症し、死亡した例が報告されています。さらに、2024年3月、患者から医療従事者(ヒトからヒト)への感染も確認されています。

マダニは主に春から秋にかけて活動的になり、草むらをはじめ、山林や公園、河川敷、自宅の庭、畑など、身近な場所に生息しています。キャンプやハイキング、草刈り、畑仕事になじみのある人にとっては、非常に危険な存在です。

「SFTSウイルス」を媒介するマダニとしては、フタトゲチマダニ、ヒゲナガマダニ、オオトゲチマダニ、キチマダニ、タカサゴキララマダニなどの種類があります。

マダニは、「日本紅斑熱」や「ライム病」、「回帰熱」などの感染症も媒介するので、活発化するシーズンは特に、十分な警戒が必要です。

気になる症状とは?

元気のない猫

SFTSに感染すると、6日~2週間の潜伏期間を経て、以下のような症状があらわれます。

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • リンパ節の腫れ
  • 白血球の減少

SFTSの致死率は高く、猫が感染した場合、重症化した末に、約6割が命を落としてしまいます。特に多い症状は、黄疸です。

一方、人間の致死率は6~30%程度で、上記で挙げた以外にも、頭痛や筋肉痛、意識障害、皮下出血などの症状を伴う場合があります。

いずれにせよ、SFTSは、猫だけでなく、人間の命をも脅かす危険な感染症と言えます。

効果的な予防法とは?

スポットタイプの駆除薬と猫

結論を言うと、残念ながらSFTSの決定的な治療法はいまだに存在しないのが現状です。メインは静脈点滴などの対症療法。愛猫と飼い主さんの命を守るためにも、入念な感染予防対策が欠かせません。

完全室内飼育でも、飼い主さんが外から持ち帰ったマダニによって、愛猫が感染してしまう危険性もあります。

効果的な予防策は、定期的なマダニ駆除薬の投与です。マダニの駆除薬には、錠剤やスプレー、スポットタイプ(背中などに滴下)などがあります。

さらに、万全を期すためにも、飼い主さんは、草むらや河川敷など、マダニが生息するエリアにむやみに立ち入らないことが大切です。何らかの事情で立ち入る際は、長袖や長ズボンの着用を心がけてください。

万が一、マダニに咬まれたところを発見した場合は、つぶしたり、無理に引きはがそうとする行為は禁物です。マダニの体液が皮膚内を逆流し、化膿する原因になる恐れがあります。速やかに病院で診てもらうようにしましょう。

まとめ

マダニと猫

SFTSは、人獣共通感染症であり、マダニを媒介とした「SFTSウイルス」が原因です。

マダニは、3月から11月にかけて活性化し、主に草むらなど、緑豊かな場所に生息しています。私たちにとっても身近な脅威と言っていいでしょう。

現段階では、この感染症に対する効果的な治療法は確立されていません。愛猫への駆除薬の投与はもちろん、草むらなどの危険な場所にあえて近づかないことも大切です。

日頃から予防対策に努めて、愛猫のみならず、飼い主さん自身の命も守ってください。

関連記事

『なぜ?』完全に閉め切っていたはずのカバー内に猫が…→驚きの方法が269万表示「テレポートに決まってる」「何か問題でもって顔w」
子猫のトイレ直後の『お尻』を嗅いでしまった結果→先輩猫が…100点満点の『リアクション』に「笑いがとまらん」「ウケるw」と12万再生
『ママ行くよ』と声をかけた瞬間、奥の方から猫が…悶絶必至の『かわいすぎるアピール』が33万再生の反響「すごっ!」「外出したくなくなる」
『夫から送られてきた猫の写真』を見てみたら…あまりにも笑撃的な『まさかの座り方』が43万表示「吹き出しましたw」「堪えられなかった」
『元ボス猫』を家族に迎えた結果→現在……まさかの『可愛すぎる変貌』が20万再生「甘えて鳴いてるの可愛すぎ」「あ~癒されました」

  1. トランプ大統領 関税合意の相手国をけん制「駆け引きすれば高関税課す」
  2. 東京スカイツリー“5時間半”閉じ込めの恐怖…地上30メートルで乗客“乗り移り” 過去にも“原因不明”の緊急停止 調査で連休明けも臨時休業【news23】
  3. きょうから国会論戦スタート 高市総理の施政方針演説などに各党が代表質問
  4. シークレットサービスがトランプ氏私邸に侵入図った男を射殺 職員らにけがなし トランプ大統領は不在
  5. アメリカ・イラン核協議 26日にスイスで実施へ アメリカによるイランへの軍事攻撃の懸念高まるなか
  6. 埼玉工業大学 太川陽介 特命教授 深谷バスサミット2026で続投表明☆ 既存の路線バス車両を後付け自動運転AIシステムで自動化するトレンドを共有 地域の足レベル2新時代
  7. ネパールの山岳地帯でバス事故 約200メートル崖下に転落 19人死亡 日本人1人含む25人負傷
  8. 「相互関税」を違法と判断した最高裁をトランプ大統領が改めて批判 “より強力な関税”を発動へ
  9. 小泉防衛大臣 太平洋島しょ国との連携強化訴え 会合にはASEAN各国もオブザーバー参加
  10. 初出場のオリンピックで金メダル!スノボ深田茉莉選手(19)が“第二のお父さん”佐藤コーチと歩んだ道【Nスタ解説】
  1. ネパールの山岳地帯でバス事故 約200メートル崖下に転落 19人死亡 日本人1人含む25人負傷
  2. 埼玉工業大学 太川陽介 特命教授 深谷バスサミット2026で続投表明☆ 既存の路線バス車両を後付け自動運転AIシステムで自動化するトレンドを共有 地域の足レベル2新時代
  3. シークレットサービスがトランプ氏私邸に侵入図った男を射殺 職員らにけがなし トランプ大統領は不在
  4. 東京スカイツリー“5時間半”閉じ込めの恐怖…地上30メートルで乗客“乗り移り” 過去にも“原因不明”の緊急停止 調査で連休明けも臨時休業【news23】
  5. アメリカ・イラン核協議 26日にスイスで実施へ アメリカによるイランへの軍事攻撃の懸念高まるなか
  6. 「相互関税」を違法と判断した最高裁をトランプ大統領が改めて批判 “より強力な関税”を発動へ
  7. 小泉防衛大臣 太平洋島しょ国との連携強化訴え 会合にはASEAN各国もオブザーバー参加
  8. きょうから国会論戦スタート 高市総理の施政方針演説などに各党が代表質問
  9. 初出場のオリンピックで金メダル!スノボ深田茉莉選手(19)が“第二のお父さん”佐藤コーチと歩んだ道【Nスタ解説】
  10. 【 山時聡真 】W主演の菅野美穂から突然の「ミニ寸劇」 異例のオーディションは“実母との電話”
  11. 「めちゃめちゃ暑い」東京都心は5月上旬並みの暖かさ…花粉の本格的飛散に注意!週末にかけ暖かい日続く【Nスタ解説】
  12. インバウンドに変化?“日本の生活”や銭湯にリピーター続出 “ビザ無料”…ロシア人急増のワケ【Nスタ解説】