告発者さがしは「適切」と正当化 斎藤知事がパワハラ「認定」については謝罪 兵庫県議会は26日に閉会
兵庫県の斎藤元彦知事が第三者委員会の報告書への見解を明らかにしました。「違法」とされた告発者さがしについては、適切な対応だったとしました。
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きょうが最終日だった兵庫県議会。斎藤知事が姿を見せると…
「斎藤さん!頑張って!」
知事のパワハラ疑惑などを告発した文書をめぐり、調査していた県の第三者委員会は今月19日、報告書を公表。
職員に対する叱責や業務時間外のチャットなど、あわせて10件の行為を「パワハラ」と認定し、知事の指示で行われた告発者さがしは「違法」と結論づけました。
報告書の公表後も、斎藤知事は内容を「精査する」と述べるにとどめていましたが、議会が閉会したきょう…
兵庫県 斎藤元彦 知事
「パワハラに該当するという指摘については、私自身も真摯に受け止めたい。不快な思い、負担に思われた職員に対しては、改めておわびと謝罪を申し上げたい。(Q.パワハラで被害を受けた職員に直接謝罪などは?)すでにおわびをしています。必要であれば、またおわびしたい」
さらに、告発した元県民局長を去年3月の記者会見で「うそ八百」などと糾弾したことについて、初めて謝罪しました。
兵庫県 斎藤元彦 知事
「元県民局長に対して、不快な思い、負担を感じさせたことは申し訳ない」
一方で、自身の「正当性」を主張する場面も。
兵庫県 斎藤元彦 知事
「(告発された)7つの事項のうち、6つは事実とは認められないと(判断された)」
こう述べたうえで、告発文書にあげられたパワハラ以外の疑惑が事実認定されなかったことを強調しました。また、違法と判断された告発者さがしについては。
兵庫県 斎藤元彦 知事
「(告発文書は)誹謗中傷性の高い文書である認識に変わりはございません。初動の対応は、後から見れば、さまざまな課題は指摘されているとしても、当時の判断としてはやむを得ない適切な対応だったと考えております」
告発文書は「誹謗中傷性の高い文書」としたうえで、告発者さがしは適切な対応だったとの考えを改めて示し、続投の意向を明らかにしました。
斎藤知事の見解を受けて、県議会の一部の会派からは、今後、議会に対しても説明責任を果たすよう求める声が出ています。