猫の中耳炎と内耳炎について|主な原因や症状、治療法まで【獣医が解説】

2025-04-11 17:20

猫の耳から膿が出てきたら要注意!

猫の耳

猫の耳に関連する疾患は、聴力やバランスに深刻な影響を与えることがあり、その中でも中耳炎と内耳炎は特に注意が必要です。

本記事では、猫における中耳炎と内耳炎の原因、症状、診断方法、治療法について解説し、これらの疾患にどのように対処すべきかをわかりやすく説明します。

中耳炎

耳を掻く猫

猫の中耳炎は、鼻や上気道の感染が耳管を通じて中耳に広がることで引き起こされることが多いです。

鼻咽頭(のど)や上気道の疾患、特に慢性的な上気道炎や炎症性ポリープ、腫瘍などが原因で、耳管が詰まったり機能しなくなることがあります。このような中耳炎は、耳から膿が出る、耳を掻く、頭を傾けるといった症状を引き起こすことがあります。

猫の中耳炎は急性および慢性の形態があり、進行すると内耳や脳にも影響を与えることがあります。中耳は耳管を通じて上気道と連携しており、この部位に炎症が広がることで耳内の圧力や液体の滞留が問題を引き起こすのです。

治療方法としては、まずは抗生物質やステロイドの投与が行われます。これにより、耳内の炎症や液体の貯留を抑えることができます。具体的には、パスツレラ・マルトシダという猫の口腔内に存在する細菌が関与しているケースもあり、この菌に対して広範囲に効く抗生物質が処方されることが一般的です。

また、内科治療に加えて、外科的手術が必要になる場合もあります。例えば、腹側鼓室骨切開術は、中耳炎に対して約83%の成功率がありますが、顔面神経麻痺やホルネル症候群(目が垂れるなど)の合併症・後遺症が出てしまうことが少なくないため、リスクを十分に理解したうえで決定する必要があります。

内耳炎

耳の治療を受ける猫

内耳炎は中耳炎が進行した結果、感染が内耳に広がることで発症します。内耳は聴覚を担う蝸牛とバランスを保つ三半規管を含んでおり、この部位の感染は聴力やバランス感覚に重大な影響を与えます。

内耳炎が進行すると、猫は歩行不安定や目の動きに異常が生じ、重篤な場合には運動機能に深刻な障害を引き起こすことがあります。

内耳炎の治療は、抗生物質や抗炎症薬を使った内科的治療に加えて、必要に応じて外科的手術が行われることがあります。しかし、内耳に感染が広がってしまうと、治療が難しくなることもあり、早期に適切な治療を受けることが非常に重要です。

診断と治療

点耳薬をされる猫

猫の中耳炎と内耳炎の診断は、視診・触診、耳鏡検査、X線、CT・MRI検査などを用いて行います。特に内耳炎の場合、内耳の構造や状態を詳細に把握するためにCTスキャンやMRIが有効です。治療には、抗生物質、ステロイド、点耳薬などが使われ、症状に応じた適切な薬が処方されます。

中耳炎の治療には、一般的に耳道洗浄やステロイド治療が行われます。近年では、耳の内視鏡を用いて中耳を直接洗浄する方法が登場し、非常に効果的とされています。また、治療に反応しない場合や再発が頻繁に見られる場合には、外科的な手術が検討されます。

最近では、新しい手術方法も試みられており、これにより従来の手術よりも合併症のリスクが低減する可能性が示唆されています。ただし、国内でそのような手術が実施可能な病院は非常にすくないのが現状です。

まとめ

獣医師と飼い主

猫の中耳炎と内耳炎は、鼻や上気道の感染から始まり、耳に深刻な影響を与える可能性があります。特に内耳炎は進行が速く、聴力やバランスに深刻な障害を引き起こすため、早期の発見と治療が重要です。

治療には抗生物質やステロイドが用いられることが一般的で、外科的手術が必要な場合もあります。猫の耳に異常を感じたら、早期に獣医師に相談し、適切な対応を取ることが猫の健康を守るために欠かせません。

関連記事

猫が嬉しい!と感じている時の4つの仕草
窓を開けてほしい猫→あまりにも独特すぎる『まさかのアピール方法』が笑えると35万再生「ちらっと確認してからw」「ドラムモード最高w」
『カラン、コロン。』神社の鈴の前で猫が…あまりにも神々しい『まさかの瞬間』が105万表示「いいことありますように」「きっと幸運がくる」
道端で鳴き叫ぶ幼い白猫に『おいで』と声をかけたら…驚きの光景に涙があふれでると55万再生「声が枯れてる」「必死で生きてきたんだね」
猫が顔の近くで寝る4つの理由と飼い主への信頼度

  1. 【速報】米・イラン協議「合意に至らず」バンス米副大統領が発表
  2. 控えめな猫が『実は甘えたい』と思っているときのサイン5つ 愛情表現の意味や上手な応え方まで
  3. 犬は『飼い主の帰宅』を予知できる?意外と知られていない驚きの能力まで解説
  4. 大谷翔平、4試合ぶり同点4号先頭打者弾!連続出塁記録を45に更新 本拠地8戦目で今季初アーチ、レンジャーズから22本目で球団別最多タイ
  5. 【 工藤静香 】 兵庫でのシンフォニック公演に感動 「まるで時が止まったかのような、特別なひとときとなりました」 JUN ASHIDAのドレス姿に絶賛の声
  6. ハンモックで『爆睡していた猫』→後ろ足が……想定外の『クセ強めな寝相』に爆笑する人が続出「落下中かと思ったw」「すごい躍動感」
  7. 米・イラン戦闘終結に向けた協議 12日も継続へ イランメディア ホルムズ海峡の問題などで「深刻な意見の相違」
  8. 『初めての新居』→長い廊下を見て『テンション上がった黒猫』が……かわいすぎる行動に「お手本のようなw」「横走りになってるw」と反響
  9. 『子犬と先住犬が仲良くできるか』心配していたら、会わせた瞬間に…『はじめましてとは思えない光景』が43万再生「めちゃ尊い…」「可愛い」
  10. 旅行に出かけたお母さん→犬と一緒に『駅までお迎えに行った』結果…愛おしい『2日ぶりの再会』が12万再生「人間の子供みたい」「尻尾が…」
  1. アメリカ軍 艦艇2隻がホルムズ海峡を通過 機雷除去の準備開始を発表 イラン軍事当局者 米軍の海峡通過を「強く否定」
  2. 「これ押していい?が止まらない・・・」母のスマホに振り回されて気づいた本当の理由
  3. 2連覇を目指すR.マキロイが首位タイで最終日へ ! S.ローリーはホールインワン達成【マスターズ3日目】
  4. 『ごはんの合図』を聞いた子猫→次の瞬間…悶絶必至の『かわいすぎる反応』が159万再生「うわぁぁぁ」「さすがに鳴き声が反則w」
  5. 【速報】米・イラン協議「合意に至らず」バンス米副大統領が発表
  6. 旅行に出かけたお母さん→犬と一緒に『駅までお迎えに行った』結果…愛おしい『2日ぶりの再会』が12万再生「人間の子供みたい」「尻尾が…」
  7. 米・イラン戦闘終結に向けた協議 12日も継続へ イランメディア ホルムズ海峡の問題などで「深刻な意見の相違」
  8. ハンモックで『爆睡していた猫』→後ろ足が……想定外の『クセ強めな寝相』に爆笑する人が続出「落下中かと思ったw」「すごい躍動感」
  9. 朝、男の子が『保育園に行きたくない』と駄々をこねた結果→大型犬に助けを求めて…愛に溢れた光景に反響「行きたくない日もあるよね」「困惑w」
  10. 『初めての新居』→長い廊下を見て『テンション上がった黒猫』が……かわいすぎる行動に「お手本のようなw」「横走りになってるw」と反響
  11. 『子犬と先住犬が仲良くできるか』心配していたら、会わせた瞬間に…『はじめましてとは思えない光景』が43万再生「めちゃ尊い…」「可愛い」
  12. 【 工藤静香 】 兵庫でのシンフォニック公演に感動 「まるで時が止まったかのような、特別なひとときとなりました」 JUN ASHIDAのドレス姿に絶賛の声